げっぷ、気になりませんか?頻繁に起こるげっぷは病気のサイン!?薬剤師が分かりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
食後にげっぷがでて恥ずかしい思いしたことはありませんか?
特に炭酸飲料を飲んだ時など。
あるわ~!
デート中とか…
ぱっつん
ヤバいな、それ
ハヤシ
げっぷは誰しも起こる生理現象で、それ自体特に問題あるものではありません。
ただ、中にはげっぷが頻繁に起こる人もいます。
頻繁にげっぷが起こるのはひょっとすると病気のサインって場合もあります。
ハヤシ
マジ!?
ぱっつん
特にげっぷと同時に胃痛や胃もたれ、食欲不振なんか起きている場合は要注意!
消化器内科の受診を勧めるケースもあります。
誰しも起こる生理現象「げっぷ」について。
普段はあまり気にする必要がないものですが注意すべきケースもあり、今回はその予防策、対処法とともに分かりやすく説明します。
最近、げっぷが増えた?気になる?
なんて人は是非ご参考に!
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
そもそも「げっぷ」って何?
「げっぷ」とは胃や食道に溜まった空気が口に向けて逆流する現象のこと。
私たちは呼吸はもちろん、食事や会話をしている時に無意識に空気を飲み込んでいます。
そして飲みこまれた空気は胃や腸に運ばれるのですが、胃に溜まることで胃の上部が膨れ上がり胃と食道をつなぐ部分が広がることで空気が逆流、げっぷが起こります。
ちなみに空気が胃や腸から逆流せずに小腸、大腸と進んでいくのが「おなら」です。
ハヤシ
なるほど
ぱっつん
また、空気が胃に入っていかず食道で止まり、そのままげっぷとして出るケースもあります。
いずれにせよ健康な人でもたくさん食べ過ぎたり、早食いをしたり、ちょっとした習慣の変化でげっぷは起こります。
多くは一時的なものですが中には頻繁に起こるケースもあり、病気の症状やストレスなどが原因として起こることもあります。
頻繫に起こるげっぷを侮るな!
多くの場合、げっぷは一時的なもので問題ありませんが、頻繁に起こる場合は病気の可能性も!!
例えば、みなさんが最も耳にするのが「逆流性食道炎」でしょう。
ハヤシ
よく聞くよねぇ~
ぱっつん
逆流性食道炎は胃の内容物が逆流する「胃食道逆流症」のうち、食道の粘膜に炎症を起こすケースを言います。
この際、空気も逆流してげっぷが出やすくなるのが特徴だったりします。
空気の逆流とともに胃液も逆流して食道で炎症が起こりやすくなり、食後に胸やけやみぞおちのあたりが痛くなるといった症状が現れることがあります。
そういうの、あるかも…
ぱっつん
また、「機能性ディスペプシア」と言われる病気の一つの症状としてもげっぷが挙げられます。
機能性ディスペプシアは慢性的な胃もたれや胃痛と言った症状があるにもかかわらず、逆流性食道炎のような炎症などはなく内視鏡検査を行っても特に異常が見つからなかったりします。
胃の機能に異常があり、それにストレスや過食、喫煙、飲酒などが重なって症状が現れるケースが考えられます。
ハヤシ
この他にも普段から腹部膨満感やげっぷが多い場合、「吞気症」という病気が疑われる場合があります。
吞気症はたくさんの空気を飲みこむことで胃や腸に空気が溜まり、げっぷや腹部膨満感、胸やけが起きる病気。
早食いだったり、歯の嚙み合わせが悪かったりして起こる他、仕事や人間関係のストレスが影響して無意識にたくさんの空気を飲みこんでしまうことで起こることもあるそうです。
ストレスも関係するんや!
ぱっつん
げっぷの予防と対処法
げっぷは誰しも起こる生理現象で特に問題ないケースが多いですが、例えば吐き気や嘔吐、下痢、便秘、むくみ、食欲不振、体重減少などの症状が合わせて起こっているようなら消化器内科の受診をおすすめします。
また、ピロリ菌に感染しているとげっぷを伴う胃炎や潰瘍、がんになりやすいこともわかっており、一度ピロリ菌の検査を受けるのも良いでしょう。
ピロリ菌、一回調べてみようかな
ぱっつん
その他、頻度は少ないようだけど気になるようなら予防策として日頃から気をつけることとして早食いにならず、よく噛んで食事をすること。
飲みこむ空気の量を減らし、げっぷの回数を減らすことが出来ます。
食事の内容としても揚げ物のような胃腸に負担がかかるものや炭酸飲料を控えめにすることも効果的です。
さらにストレスをためないように散歩やジョギングなどの有酸素運動を行ったり、趣味の時間を楽しむことも効果が期待できます。
普段の姿勢についても胃への圧迫を避けるため猫背や前かがみの姿勢は避けるように注意したり、お腹を締め付けるような服装は控えるようにすると良いでしょう。
まとめ
普段何気なく起きるげっぷ。
特に気にすることはありませんが、その頻度が多くなったり、他の症状が伴ったりする場合は要注意です。
特にげっぷを伴う胃や食道に関するがんの羅漢率は男女とも50歳を超えたあたりから増加傾向にあります。
最近、生活リズムが乱れたり、ストレスを感じることが多い人で頻繁にゲップが起きている人は是非今回のお話を参考にして下さい。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ