なぜ季節の変わり目や梅雨に食欲不振や浮腫みなど体調不良が起こる?その原因と対策をまとめてみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
ゴールデンウイークも終わり、あっという間に5月も後半へ。
気温も上がり、過ごしやすい季節になってきました。
ただし、これからの季節ここ日本ではうっとうしい「梅雨」入りに。
梅雨ってじめじめして嫌やわぁ~
ぱっつん
わかるわかる
ハヤシ
例年、長く雨が続き湿気が多くなることで「なんか体調がおかしい!?」と思われる方もいるのでは?
人間の体と湿度は密接な関係があり、特にこれから迎える梅雨の季節は体調に影響を与えることがあります。
頭痛や浮腫み、食欲不振をいつも季節の変わり目や梅雨になると感じているあなたへ。
今回はそれら体調不良の起こる原因と対策についてお話しします。
是非お読みいただいて、うっとうしいこれからの季節を乗り越えましょう!
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
季節の変わり目や梅雨に体調不良が起こる原因と症状
季節の変わり目に起こる気温や気圧、湿度の大きな変化は自律神経や代謝機能に影響を与えます。
そして、それらが原因で様々な症状が起こり、体調を崩してしまうことが!?
自律神経の乱れが原因で起こる症状
私たちの体は交感神経と副交感神経からなる自律神経によって、あらゆる臓器や器官の働きをコントロールしています。
よく知られているように交感神経と副交感神経は互いに相反する作用をもっていて、交感神経が優位になると「興奮・緊張状態」、副交感神経が優位になると「お休み・リラックス状態」に。
つまり、昼間や活動状態の時は交感神経が、夜間や睡眠中は副交感神経が優位になっているのが通常です。
うんうん。
聞いたことある。
ぱっつん
しかし!
梅雨の時期は気圧が下がって雨が続くから日中でも副交感神経が優位な状態になりやすいねん。
ハヤシ
マジ!?そうなんや。
ぱっつん
そのため、昼間でも体がだるかったり、眠気を感じることで、やる気がでなかったり集中力が低下してしまうといった症状が起こります。
また、こういった自律神経の乱れた状態が続くと低血圧や手足の冷え、下痢、便秘といった症状も起こりやすくなります。
代謝機能の低下が原因で起こる症状
梅雨時期や季節の変わり目になると「食欲がない」「下痢や軟便」「浮腫み」などの症状を訴える方がいらっしゃいますが、これらは湿度の変化と関係していることがあります。
最近、体全体が浮腫むけど...
湿度のせいやったんや。
ハヤシ
梅雨時期など湿度が高くなることで体内の水分の代謝が悪くなり、体の中に水分が溜まりやすくなることに。
結果、浮腫みがでたりします。
その他にも頭痛やめまいなどの原因になることも。
また、湿度が高くなることで体内の消化吸収が悪くなり、消化不良や食欲不振を起こすこともあります。
湿気の多い梅雨や夏にこれらの症状が多いのはそのためで、逆に湿気が少なくなり乾燥し始める秋は消化吸収が良くなります。
「食欲の秋」って言うもんな!
ぱっつん
日本人は湿気の多い環境にいるため消化吸収が悪く胃腸が弱くなりやすいことから、昔から胃腸に優しい和食を食していました。
しかし、食の欧米化により近年はますます消化不良や食欲不振を起こしやすい体になっているかもしれません。
季節の変わり目や梅雨の体調不良を乗り切る方法
では、こういった原因で起こる体調不良をどのようにして克服し、季節の変わり目や梅雨を乗り切るのか?
ここからはその対策についてご紹介します。
自律神経の乱れを解消!体内時計をリセットしよう
自律神経の乱れは日中に副交感神経が優位となってしまうから。
したがって、本来の日中は交感神経、夜間は副交感神経が優位になるように本来の体内リズムに整えていきます。
その一つとして挙げられるのが、朝にしっかりと太陽光を浴びて体内時計をリセットすること。
太陽光の刺激で体内時計はリセットされて、24時間の体内リズムがスムーズに始まるようになります。
でも、曇ってたり雨降ってたりしたらどうすんの?
ぱっつん
大丈夫。
たとえ、梅雨時期で曇りや雨の多い日が多くても太陽光は地上に届いてんねん。
だから、気にせずに朝はまずカーテンを開ける習慣をつけるようにしよ!
ハヤシ
了解。
ぱっつん
さらに、天気がいい日なら散歩など軽めの運動をするのもグットです。
「体内時計のリセットについてはこの関連記事をご参考に!
ハヤシ
消化吸収と代謝を改善!まずは食事から
気温が高くなるとついつい冷たいものを求めがちですが、冷たい飲み物や食べ物は消化不良を起こす原因に。
出来る限り温かいものをとるようにしましょう。
また、味が濃い食べ物や脂質の多い食べ物は胃腸に負担をかけるので控えるように。
そして、消化不良とともに水分代謝の低下についても食事面で対応。
体の中にある余分な塩分を尿や汗といっしょに排出してくれるカリウムを摂るのがおすすめ。
ハヤシ
ただし、カリウムはキュウリや大根、バナナなどの野菜や果物に含まれていますが摂り過ぎは禁物。
大量摂取は体を冷やし、逆に消化不良になることも。
さらに、腎機能が低下している人やカリウム摂取を制限されている人は必ず医師の指示に従ってください。
ハヤシ
まとめ
季節の変わり目や梅雨の時期になると体調不良を訴える方が薬局でも増えます。
特にこれから迎える梅雨の季節は体調不良だけでなく、精神的にもふさぎ気味になることも。
そんな症状を解消するためにはまずは生活改善に取り組むこと。
朝のルーティンや食べ物を今回ご紹介したようにするだけでも対策は出来ます。
なかなか外に出れず、マスク生活も続き、ストレスの多い日常ですが、是非ご参考にしていただいて梅雨、そして夏を一緒に乗り切りましょう!
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ