むくみが!飲み過ぎ?塩分の摂りすぎ?それとも?原因と解消法を解説してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
今日、朝起きたら顔パンパンやったわ
ぱっつん
また飲み過ぎたんちゃうの?
ハヤシ
まあね...
ぱっつん
朝起きると顔がむくんでいたり、夕方になるとふくらはぎがパンパンに!
「靴が履けない!」そんな経験ありませんか?
あるわ~
ぱっつん
特にふくらはぎなどの足のむくみに悩む女性は多く、これから寒くなると体が冷えて運動量が落ちると「むくみの理由」が増えます。
むくみは生活に支障をきたすものではなく、数日ないしは対策すればすぐに治るものがほとんど。
しかし、中にはむくみが病気のサインとして現れているケースもあります。
ハヤシ
そこで今回は「むくみ(浮腫)」について。
むくみとはどんな症状でなぜ起こるのか?そしてどんな病気のサインとなるのか?
その解消方法や予防策と一緒にお話します。
むくみに悩む女性のみなさん、是非ご参考に!
ハヤシ
そもそも「むくみ(浮腫)」って何?
そもそも「むくみ」って何なのか?
わかっているようでわかっていない、そんな人も多いと思います。
むくみは医学用語では「浮腫(ふしゅ)」と言われ、体内の水分のバランスが崩れて起こるもの。
私たちの体の中にある水分は細胞の中にある「細胞内液」と、血液に含まれていたり細胞と細胞の間を満たしている「細胞外液」があります。
これらのバランスが崩れて、細胞と細胞の間の水分が異常に増加したのが「むくみ」というわけ。
ハヤシ
ほうほう。
ぱっつん
ただし、むくみはほとんどの場合病気ではありません。
むくみの原因って?
では、どんな原因でむくみが起こるのか?
長時間同じ姿勢でいる、冷え
まず原因として挙げられるのが血流の低下。
長時間の立ち仕事やまさに現在のようにテレワークによるデスクワークが増えたことで特に下半身、足の血流が低下してむくみは起こりやすい状況になっています。
また、冷えでも血流の低下は起こり、同様にむくみが生じやすくなります。
心臓から一番遠くに位置している足は同じ姿勢を続けていると、血流と共に水分を全身に運ぶ役割を担うふくらはぎの筋肉を使う機会は減り重力の影響も重なって水分はたまりむくみが発生してしまいます。
ふくらはぎって大事なんや
ぱっつん
塩分の摂りすぎ
私たちの体は常に塩分の濃度を一定に保とうとする働きがあり、たくさん摂りすぎるとそれを薄めようと水分を体の中に溜め込もうとします。
したがって、味の濃い塩辛い食事ばかりとっていると、
体内に水分を溜め込み、むくみが生じてしまいます。
ハヤシ
飲酒
お酒の飲み過ぎも要注意。
...
ぱっつん
飲酒によっておしっこが近くなることや体の中のアルコールを分解するのに水分が必要になるため、私たちは水分がたくさん欲しくなることに。
そのせいで取り込んだ水分の一部によってむくみが生じてしまいます。
体温調節の乱れ
暖房が効いている温度変化のない部屋で過ごすことに慣れると体温調節するための発汗など、
自律神経が働きが鈍くなることがあります。
ハヤシ
そのため、水分調整のバランスも崩れむくみが生じることがあります。
女性特有の理由
そもそも女性は男性に比べて筋肉量が少なく、心臓に向かって血液を押し戻す力が弱いのでむくみが生じやすい傾向があります。
また、月経によるホルモンの影響でむくみが生じやすかったりもします。
プロゲステロンという女性ホルモンの影響により、月経前に水分をため込みやすくなることがその理由。
そう言えば、むくむような...
ぱっつん
さらに妊娠中、足のむくみを感じるようになったという方も多いです。
以上のように様々な原因でむくみは起こりますが、この他にも睡眠不足、ストレス、運動不足などによってもむくみは生じます。
しかし、これらの原因で起こるむくみは
一過性のものが多く、原因が解消されればむくみは生じずさほど問題になることはありません。
ハヤシ
むくみが病気のサインになる時!?
では上記のような一過性のむくみではなく、慢性的にむくみが生じている場合はどうか?
この場合、むくみが病気のサインであるケースがあり要注意です。
特に
●急激に体重が増えた
●足がボコボコしている
●痛みがある
●おしっこの出が悪い
●息切れがひどく、疲れやすい
そして、むくみがひどい時に疑われるのは心臓、腎臓、肝臓の病気などです。
ハヤシ
心臓障害
心臓のポンプ機能がうまく動かなくなり、血流が低下してむくみが生じることがあります。
いわゆる、心不全といわれる症状です。
ハヤシ
腎機能障害
腎不全や腎臓の疾患を患うと老廃物を体の外に出せなくなり含んだ水分も出ていかないため、むくみを生じます。
肝機能障害
肝臓の疾患があるとアルブミンといわれるたんぱく質の合成が低下。
アルブミンは血管内の水分の調整をする役割がありますが、この量が減ることで血管の外に水分が漏れ出しむくみが生じます。
リンパ浮腫
リンパ液の流れが滞って手足に溜まってしまった状態。
がんの術後に起こるケースが多いです。
ハヤシ
下肢静脈瘤
女性に多く、足にむくみが生じます。
ひどくなると静脈がボコボコとコブのように浮き出ることがあります。
ヤバいやん...
ぱっつん
知っておこう!浮腫み解消法
ほとんどのむくみは病気ではありません。
以下に紹介する解消法を日頃から行うことで予防することは十分できます。
マッサージやストレッチ
むくみのある箇所をマッサージすることは効果的。
余分な水分を心臓に戻すように意識して、
もみほぐすのではなく、撫でるようにして行うのがポイント!
ハヤシ
また、硬くなった筋肉をストレッチするのもおすすめ。
特にふくらはぎの筋肉は水分を全身に運ぶポンプなので入念に行うようにしましょう。
塩分を摂りすぎない
過剰な塩分摂取を止めて塩分濃度を下げるようにしましょう。
外食は控え、スナック菓子やカップラーメンも控えるように!
やばっ
ぱっつん
同じく
ハヤシ
塩分の排出を促すカリウムの摂取をしたり、血液の流れを良くするビタミンEを摂取するのもおすすめ。
カリウムを含む食材としてはバナナやリンゴがあります。
ただし、糖尿病の患者や腎機能が低下している方はカリウムの摂取量について医療機関で相談するようにしましょう。
適度な運動
適度な運動、例えばウォーキングなどで筋肉を鍛えることがおすすめ。
筋肉の維持は血液の流れを良くすることはもちろん、冷え対策にもなるので定期的に行うようにしましょう。
体を冷やさない
冷えはむくみのもと。
体を冷やさない工夫をしましょう。
冷えを感じた時は体を温めるなどして、特に冷えを感じやすい足は足湯をするのもおすすめ!
ハヤシ
いいねぇ~
ぱっつん
十分な睡眠をとる
睡眠不足はむくみの原因に。
十分な睡眠を確保するようにしましょう。
体を横にすることで血流は良くなり、余分に溜まった水分は移動するように!
ハヤシ
まとめ
今回は「むくみ」についてまとめてみました。
ほとんどのむくみは病気ではなく、今回挙げた解消法などで改善することができます。
しかし、一部は病気のサインであり、辛い症状や今回挙げた症状が起こっている時はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
これから寒い冬を迎えると特に女性は冷えを感じる方も多く、むくみを生じやすかったりします。
是非今回のお話を参考に予防・対策をしてみて下さい!
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ