パソコンやスマホの長時間使用で腱鞘炎が増加傾向に!その原因と予防を解説
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
指先が痛くなることありませんか?
ハヤシ
昨今、パソコンやスマートフォンの普及、長時間の使用により指の痛みや腫れを感じている人が増えているようです。
スマホ使いすぎて指先が痛くなることある...
ぱっつん
えっ!?それって腱鞘炎かもよ。
ハヤシ
腱鞘炎は一昔前は子育て中のお母さんやピアノを弾いたりする人に多いイメージでしたが、今は年齢や職業に関わらず誰でもなる可能性があります。
そうなんや
ぱっつん
多くの人が指を使う場面が増え、さらに使い過ぎる傾向にある今、腱鞘炎についてはその原因や予防・対処法をみんなが知っておく必要があります。
今回は「腱鞘炎」について原因を明らかにして、予防と対策についてお話します。
毎日長時間スマホを使っているあなた!
腱鞘炎にならないように是非お読みください。
ハヤシ
腱鞘炎って何?なぜ起こる?誰に起こる?
まず腱鞘炎とはどんな症状で、どんな原因で起こり、そしてどんな人に起こりやすいのか順を追ってお話していきます。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎とは、筋肉と骨をつなぐ腱とそれがスムーズに動くように包み込んでいる腱鞘で起こる炎症のことを言います。
普段は腱が滑らかに動くように支えている腱鞘ですが、
手の使い過ぎとこれらの間に摩擦が起き、腫れあがることがあります。
ハヤシ
安静にしていれば腫れは引いて痛みも消えますが、無理をして使い続けるとさらに痛みが増すことも!
こうした、いわゆる腱鞘炎と呼ばれているものには主に「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と「ばね指」と言われる2種類があります。
へぇ~
ぱっつん
このうちドケルバン病は、親指の付け根に起きる腱鞘炎。
ハヤシ
親指の伸ばすための腱とそれを包む腱鞘の間の炎症症状です。
手の甲に腫れや痛みが起きたり、手首の親指側に痛みが生じ、医療機関では親指を小指の側に引っ張った時に痛みが強くなることで診断されます。
覚えとくといいかも
ぱっつん
これに対して「ばね指」は指の曲げ伸ばしの際に引っかかりを感じるような現象を言います。
ハヤシ
手のひらの痛みの多くはばね指と言われ、手を開こうとしても腱が引っかかって指が伸びにくくなります。
腱と腱が浮き上がるのを抑える靭帯性腱鞘の間で起こる炎症で、症状が進行すると指の付け根に痛みが生じるように。
発生する指は親指が多く、次いで中指、薬指となります。
中指、薬指痛いかも...
ぱっつん
重症化すると自力で指が伸ばせなくなることもあります。
腱鞘炎の原因と起こりやすい人とは?
こうした腱鞘炎はどんな原因で起こるのか?
それは腱鞘炎が腱と腱鞘の間の摩擦による炎症であることから原因は
ズバリ「指の使い過ぎ」。
ハヤシ
冒頭でお話ししたように多くのお仕事においてパソコンを使った作業が増えたことで当然キーボードを指でたたく頻度は増え、スマホの普及で長時間指先での操作をする人が増えました。
特にスマホの場合、SNSやLINEなどで文字を打つ時に片手の親指を酷使することが多くなっていることも原因です。
確かに若い子って親指でパパパって打つもんな
ぱっつん
他にも指で楽器を演奏する人やボールを使ったスポーツをする人もなりやすいと言われています。
糖尿病や透析患者もなりやすく、さらには妊娠出産期や更年期の女性にも多く、これに関しては女性ホルモンが関連しているとも言われています。
腱鞘炎の予防と対処法
原因、症状がわかったところで次に腱鞘の予防と対処法についてお話します。
腱鞘炎の予防はとにかく「手指を使い過ぎない」こと!
予防はとくかく手指に負担をかけないように使い過ぎないようにすることです。
原因のところで挙げたように、長時間のパソコン作業やスマホの操作はなるべく避けることが重要!
キーボードの手前に手首の負担を軽減するクッションを置いたり、スマホの片手操作はなるべく止めるようにしましょう。
ハヤシ
大人だけでなく、ゲームを長時間するお子さんも多いので時間管理はきちんとしてあげることが重要です。
それ重要かも!
ぱっつん
さらに産後の子育てで抱っこなど、お母さんは手指の負担がかかりっぱなしに。
腱鞘炎になる人も多く、これを予防するには周りの協力が第一です。
家事や育児の分担で負担を軽減してあげましょう。
パパもお手伝いしろよ!
ぱっつん
腱鞘炎の対処法
腱鞘炎は手指をできるだけ使わないように安静にしておけば、痛みや腫れが引くことも多いです。
その間の痛みや腫れの対処法としては湿布などで鎮痛作用のある「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」を貼ってみて痛みを和らげるのが良いでしょう。
湿布がかぶれやすいという人にはゲルやクリームといった剤形のものもあり、よく動かす可動部位にはテープ剤が良いです。
どれも市販薬で購入することが出来ます!
ハヤシ
しかし、痛みや引っかかりの症状が長く続くと関節が硬くなり、手術を行っても以前のようにスムーズに指の曲げ伸ばしが出来ないケースも。
そのため「何週間(おおよそ2週間ほど)も痛みが治まらない」「痛みがどんどん強くなって広がっている」「痛みの箇所が熱をもっている」「けいれんを起こすことがある」「市販薬を使っても治まらない」などの症状の時は医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ
パソコンやスマホの普及で私たちの生活スタイルが劇的に変わる中、腱鞘炎は増える傾向に。
その理由はとてもわかりやすく「手指の使いすぎ」です。
つまりは腱鞘炎を防ぐには手指を酷使しないことが大前提。
とっても簡単なことで、長時間にわたる手指への負担はとにかく避けましょう。
そして、それは大人だけでなくお子さんにも言えること。
しっかりと守ってあげてくださいね。
増え続ける腱鞘炎をストップするために、少しだけ手指を休めてあげるようにお願いします。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ