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花粉シーズン到来!紛らわしい花粉症と風邪の症状の違いをまとめてみた

 
花粉シーズン到来!紛らわしい花粉症と風邪の症状の違いを薬剤師が分かりやすくまとめてみた
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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

 

今年もあっという間に2月。

2月というとそろそろ...

花粉症の季節です。

ハヤシ

やあ~ねぇ~

ぱっつん

 

鼻水ジュルジュル、目のかゆみ、くしゃみ、さらには何となくだる~いような倦怠感を感じる方が増えてくる頃。

ここ二年ほどはマスク生活が長いせいか、若干花粉症に悩んでいる方が少ない気もしますが...

それでも辛そうにしている人は多いです。

ハヤシ

 

ただし、鼻水やくしゃみ、なんとなくだるい症状って風邪の時にも現れる症状で「どっちなの?」ってわからなくなることも少なくありません。

さらに今の時代、風邪症状だとすると何かとややこしい事態に!

ハヤシ

 

そこで今回はこの紛らわしい「花粉症?風邪?どっち?」問題についてその見分け方をお話します。

心配事の多くなっているこの時代、是非参考にして下さい。

 

花粉症と風邪~症状の違い~

冒頭でお話ししたように花粉症と風邪って症状が凄く似ています。

 

しかし、そんな一見似ている症状もさらに細かく見ていくと違いが!

症状をよ~く観察すると見極めるポイントがわかってきます。

ハヤシ

 

花粉症の症状

花粉症の代表的な症状のひとつが「くしゃみ」。

 

花粉症のくしゃみは鼻の中に花粉が入ることで起こるわけですが、特徴としては「連続して」起こること。

何度も連続してくしゃみをするようなことがあれば花粉症の可能性が高くなります。

ハヤシ

止まらんようになることあるわぁ~

ぱっつん

花粉症の特徴のひとつ連続したくしゃみ

 

また、鼻水の症状はうつむいただけでタラタラ、滝のように流れます。

そして鼻水の性質は水のようにサラサラして透明なのが特徴。

さらにかゆみを伴うこともあります。

ハヤシ

めちゃめちゃかゆくなることある!

ぱっつん

 

この他にも花粉症には充血やかゆみなどの目の症状、咳やイガイガなどの喉の症状を伴うことも。

風邪とよく似た症状である発熱が生じる人もいますがごく稀で、微熱程度であることが多いです。

 

そしてこれらの症状は時間帯に影響され、特に朝に強くなることが多く、花粉の飛散量が多くなるとくしゃみが止まらなくなるといった症状が起きることも少なくありません。

こうした花粉症の症状は風邪に比べて長引くことが多く、

2週間以上症状が続くと花粉症が疑われます。

ハヤシ

 

風邪の症状

花粉症に対して風邪のくしゃみは連続して起こることはなく、単発。

何度も繰り返し起こることはほぼありません。

 

さらに鼻水の症状も粘り気のある性質で黄色っぽいのが特徴です。

ハヤシ

確かにそんな感じするね。

ぱっつん

 

咳や痰、のどの痛みなどの症状を伴うことが多く、悪寒や倦怠感といった全身症状も。

さらにそれらは時間帯に影響されることはありません。

また、発熱に関しても稀に高熱が出ることがあります。

 

こうした風邪の症状は花粉症に比べ、数日間で治まります。

ハヤシ

 

表.花粉症と風邪の症状の違い

症状花粉症風邪
くしゃみ発作的に連続して出る。出ることも多いが単発(数回程度)。
鼻水水のように透明。サラッとしている。粘りがあり、黄色っぽい。
鼻づまりよく起こる
発熱ごく稀。出ても微熱程度。微熱が多く、稀に高熱が出る。
目の症状かゆみ、充血ほぼなし
喉の症状咳、イガイガ感咳、痛み、腫れ、痰
頭痛あり
発症時期季節性があり、花粉の飛散量に左右される。特に冬に多いが、一年中発症する可能性がある。
症状が強くなる時間帯特に朝に強く出る。飛散量が増える昼から夕方も強く出る。時間帯は関係なく、症状は変わらない。
期間2週間以上数日間

 

花粉症と風邪~治療の違い~

こうしてみると一見似ている花粉症と風邪の症状にも違いがあることが分かります。

したがって、それぞれに対して治療法、治療薬も変わってきます。

 

花粉症の治療

花粉症の対策はその名の通り、花粉を体の中に入れないようにするのが一番!

 

外出時はマスクやゴーグルといった花粉を寄せ付けない工夫をしたり、外出から帰ってきた時も家に入る前に衣服についた花粉を落とすため、外ではらってから家に入るようにするのがおすすめです。

 

しかし、それでも完ぺきに花粉をカットするのはなかなか難しく...

症状に対してお薬を使用したりして治療を行うことが多くなります。

ハヤシ

薬飲んでる人多いわ~

ぱっつん

 

花粉症対策は花粉を取り込まないこと

 

最も使用されるお薬としては抗ヒスタミン薬(アレグラ®、クラリチン®、アレジオン®など)で、目や鼻の症状に対して内服薬だけでなく点眼薬などもよく使われます。

さらに強い鼻の症状に対してはステロイド配合の点鼻薬(ナゾネックス®、アラミスト®など)も。

 

この他、花粉の抗原エキスを注射薬などで注入し体に慣らしていくアレルゲン免疫療法や強い鼻づまりを解消する手術による治療もあります。

 

風邪の治療

風邪の治療の基本は、体を休めて水分補給と栄養補給を行い、十分な睡眠をとること。

これを実践すれば健康な人の場合、ほとんどのケースは自然治癒することが出来ます。

風邪は栄養摂って、寝るのが一番ってことやな!

ぱっつん

 

ただし、インフルエンザが疑われるような高熱を伴うケースは治療法が異なるので病院を受診するようにしましょう。

ハヤシ

 

風邪に対する治療薬は症状に合わせた対症療法。

発熱、頭痛に対しては解熱鎮痛薬、咳には鎮咳薬、鼻水には抗ヒスタミン薬、のどの痛みにはうがい薬を使用します。

 

また、抗生剤が処方されるケースがありますがウイルス感染で起きる風邪には効果はありません。

したがって、細菌感染によるのどの痛みや副鼻腔炎などの治療に抗生剤は使用されます。

 

まとめ

今回は紛らわしい花粉症と風邪の症状の違いについてお話しました。

細かく見るとその違いがわかり、見極めるポイントがご理解いただけたと思います。

 

今までは「花粉症かなぁ~」「風邪ひいたかも~」てな感じでそんなに重く受け止めていなかった症状も、新しい感染症の出現でそうはいかなくなってしまいました。

 

2月に入り花粉症や風邪の症状が出やすくなる季節。

花粉症なのか?風邪なのか?セルフチェックするためにも是非今回のお話を参考にしていただけると幸いです。

 

 

大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハヤシ

 

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