汗ばむ季節に気になる体の臭い!体臭の原因、対策と予防を薬剤師が解説してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
猛暑が続いておりますけど、いかがお過ごしですか?
最高気温が30℃を超すのは当たり前、それくらいでは誰も驚かなくなったのって...
結構異常かも!?
ハヤシ
ちょっと出かけただけで汗びっしょり。
服に汗が染みこんでベタベタして気持ち悪い経験をしている人はきっと多いでしょう。
そんな気持ち悪さとともに気になるのは「臭い」。
周りの人に「臭くない?」って思われていないだろうかと心配になる人って結構多いと思います。
確かにこれだけ暑くて汗をかくと気になるかも。
ぱっつん
女性は特に敏感やろうな。
ハヤシ
また、中高生の思春期の子供、それも男の子を持つお母さんたちは彼らの「臭い」を気にしている人も多いようです。
お母さん達は気になってるんちゃうかな?
ぱっつん
仕方ないけど、やっぱりどうにかしてあげたいよな。
ハヤシ
今回は汗ばむ季節に気になる臭い「体臭」について。
周りの人から「臭い」なんて思われたくないはず。
「体臭」の原因を知り、しっかりと対策と予防をするための参考に是非最後までお読みください。
ハヤシ
なんで体が臭うようになるの?体臭の原因と症状
体臭の原因はいくつかありますが、一番の原因は「汗」。
汗をかくと皮膚上で菌が繁殖しやすくなります。
ハヤシ
菌!?
ぱっつん
そして、この菌がくせ者。
繁殖した菌が汗や皮膚の汚れ、脂、垢などの成分を分解することで「臭い」が生み出されるのです。
汗にも種類が!種類や場所で臭いが違う?
汗にも種類があるって知ってる?
ハヤシ
そうなん?
ぱっつん
実は汗を分泌する「汗腺」と言われるものには「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2つ種類があります。
エクリン腺は体全体に、アポクリン腺はわきの下など体の限られた部分に存在します。
しかも、これらから分泌される汗は...
ほぼ無臭。
ハヤシ
じゃあなんで臭うん?
ぱっつん
なのに臭いがするようになるのは、先ほど触れたように菌(常在菌)が時間が経つにつれて繁殖し分解を始めるからです。
さらにこれらの汗の特徴は異なるため、分解され発せられる臭いも違ってきます。
エクリン腺から分泌される汗はほぼ水分でごくわずかにアミノ酸や尿酸が含まれていますが、臭いの原因になるような成分はほとんどありません。
それでもこれらが長く放置されると皮膚の垢や皮脂と混ざりあい、菌によって分解されて臭いを放つようになります。
一方、アポクリン腺から分泌される汗は水分の他にタンパク質や脂質を含んでいます。
本来はこちらの汗も無臭なのですが菌によって分解され、その成分の違いから特有の臭いを放つようになります。
どっちにしろ、汗をかいてほったらかしにするのが臭いの原因ってことやな。
ぱっつん
特に臭いが気になる場所と言うと、きっと「わきの下」や「足の裏」が思いつくと思います。
気になるよねぇ~
ぱっつん
うんうん
ハヤシ
「わきの下」の臭いはきつくなると一般に「わきが」といいますが、この場所はアポクリン腺が多い場所でもあります。
特に臭いがきつい人はその数が多く、常在菌も多い場所なので臭いがきつくなります。
さらに毛が生えている人は毛がない人に比べて菌の繁殖がしやすく、臭いを発しやすいと言われています。
また、「足の裏」は角質層が厚く、垢がたまりやすい場所。
特に新陳代謝が良い思春期の子供は角質がはがれやすいため、この垢に脂質が混ざって強烈な臭いを放つことに!
靴が独特な臭いを放つのも汗や皮脂を菌が分解するためです。
もしかしたら、その臭い病気のサインってことも!?
こうした体臭の原因は汗の他に、病気のサインという場合もあります。
例えば、おしっこが甘酸っぱい臭いやアセトン臭を放つ場合は糖尿病が、あぶらっぽい皮膚の臭いは脂漏性皮膚炎が、そしてアンモニア臭がする汗は腎機能の低下が疑われます。
これらのようにいつもと違う独特の臭いが続く時は診察を受けるようにしましょう。
ハヤシ
明日から気になる体の臭いとはおさらば!対策と予防
ではでは、気になる体の臭いとおさらばするための対策と予防を!
ハヤシ
とにかくやるべきことは「清潔」を保つこと。
そして、食生活の改善も大事です。
毎日体を洗い、出来るだけ早く汗を拭きとろう
汗をそのままにしておくことで菌は繁殖するわけですから、夏の暑い季節は毎日入浴してしっかりと汗を流しましょう。
特に皮脂や垢がたまりやすい部位である肘やわき、膝裏、足の指の間などはしっかりと洗うように。
やっぱり、しっかり洗うのが大切なんやな!
ぱっつん
また、外出中やお仕事、クラブ活動などですぐに入浴出来ない状況の時はボディーシートを使うなどして早めに汗を拭きとるようにしましょう。
タオルで拭き取る人もいますが、乾いた状態のものを使うと水分だけを吸うことになって臭いの原因となる皮脂や垢は残ってしまいます。
タオルは濡れタオルを使うのがグットやで。
ハヤシ
覚えとく!
ぱっつん
こうして汗を拭きとった後に臭いを抑えるための制汗剤を使うとより効果的。
スプレー、シート、クリームなど色々なタイプがあります。
汗を衣類にしみこませない工夫を
汗が衣類にしみこむと臭いのもとに。
一度臭いが発生すると、体の汗を拭きとっても臭いは衣類から発せつづけられます。
特に汗がたまりやすいわきなどはわき汗パットなどを使うことがおすすめです。
足の裏を定期的にケア
足の裏は汗腺が多く、角質層が厚いため独特な臭いがすることが。
定期的に角質ケアをすることで臭いを抑えることが出来ます。
食生活の改善をしよう
暴飲暴食はもちろん、脂肪やたんぱく質が多い食事は臭いのもとになります。
食べ過ぎ注意...
ハヤシ
飲み過ぎ注意...
ぱっつん
対策としては腸内環境を整える食品を摂ること。
ヨーグルトや納豆、海藻類、緑黄色野菜、きのこ類などがおすすめです。
意外な原因にも気をつけよう
運動不足やストレス、喫煙、過度な飲酒は生活習慣を乱すことがあり、汗の成分を変化させるとも言われ、臭いの原因に。
規則正しい生活を心掛けてストレスを解消するようにしましょう。
まとめ
毎日こうも暑いと不快感を覚え、それだけでなく「臭い」が気になるという人も多い事かと思います。
臭いは時に周りの人を不快に思わせることがあり、本人にとってはすごくストレス。
ただし、今回お話ししたようにその原因のほとんどが汗です。
素早い対応と日頃から清潔を保ち、特に臭いが発しやすい部位をケアすることでこのストレスは解消されます。
今回の内容を習慣化していただければ、どれだけ暑い夏も余計なストレスなく過ごすことが出来るので是非参考にして下さい。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ