手足の冷えを感じませんか?寒さだけが冷え症の原因じゃない!原因と対策を解説してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
9月になったとはいえ、まだまだ暑い日が続いております。
いかがお過ごしですか?
最近はどのご家庭でもクーラーという便利なものがございましてお部屋の温度を簡単に涼しくすることが出来ます。
ですが一方でガンガンに冷やす人も...
うちの嫁がそうです...
ハヤシ
そんな時、必要以上の体の「冷え」を感じたこと、結構あるかと思います。
手足が冷たくなる「冷え」はこれから迎える秋冬の寒くなる季節、特に女性の方で訴える人が多くなります。
「温めても温めてもなかなか温かくならない」なんて具合に。
わかるわ~
ぱっつん
今回は「冷え症」について。
その原因と対策をお話したいと思います。
これから迎える季節に不安がある人もいるかと思います。
参考にしていただいて早めの対策をしましょう!
ハヤシ
冷え症が起こる原因とは?
まず、冷え症対策をするまえに、その原因についてお話しようと思います。
人はそもそも体温を一定に保とうとする動物。
そのため汗をかいたり、血液を流す量を変化させたりします。
ハヤシ
へぇ~
ぱっつん
寒さを感じたなら、自律神経から「体温を一定に保つように」と指令が出されます。
すると、血管は収縮、体の外に熱が逃げないように私たちの体は反応。
逆に暑さを感じた場合は汗をかくことで熱を体の外で出そうと反応します。
本来こうした反応は自然とできているわけですが、何らかの原因で上手く機能しなくなってしまう。
そうした結果、手足の先端が冷たく感じ、それが慢性的になったりすることで冷え症が起こります。
そして、その原因は...
ハヤシ
冷え性の原因その1:自律神経の乱れ
ここまででお話ししたように寒さ、暑さに対する体温調節の指令は自律神経から出されます。
つまり、その指令がうまく出されない時、冷え性が起こるわけです。
自律神経の乱れは生活習慣の乱れや過度なストレス、環境の変化、それから季節の変わり目などに起こりやすかったりします。
また、どの家庭も冷暖房設備を使うようになり、室内と室外の温度差が激しくなるようになりました。
こうした場合も自律神経の乱れは起こりやすくなります。
なるほど。
ぱっつん
冷え性の原因その2:血液循環が悪い
人は血管を広げたり、縮めたりして流れる血液量を調整することで体温調節をします。
しかし、そもそもの血液循環が悪いと...
冷え性が起こってしまいます。
ハヤシ
血管系の疾患をお持ちの人、ファストフードやお菓子を好んで食べる人、過度な食事制限をしてダイエットをしている人は血液の流れが悪くなる傾向があるので注意です。
じゃあダイエットやめないと...
ぱっつん
...(先にやめるのはお菓子じゃない?)
ハヤシ
冷え性の原因その3:筋肉量の低下
寒さを感じると体がぶるぶる震えることってありますよね?
実はそれって筋肉を震わすことで体温を上げようとする反応です。
したがって、筋肉量が少ない、あるいは運動不足などで筋肉が落ちている場合などは冷え性の原因になります。
冷え性の原因その4:喫煙
喫煙は急激に血管を収縮させます。
その結果、血流が悪くなり冷え症を起こす原因に。
(ヤバっ)
ぱっつん
冷え性の原因その5:女性特有の原因
一般に男性に比べて女性は筋肉量が少なく、脂肪が多い傾向にあります。
脂肪は一度冷えるとなかなか温まらないことから、冷えの原因になることも。
また月経の時は血液量が少なくなり、循環が悪くなるため冷えがおこったりします。
他にもスカートを履くことで体を冷やしてしまったり、体にフィットするタイトな衣類を着る人は血流を悪くしてしまうことで冷えを起こしてしまうことがあります。
あんたもぴちぴちの服着てるけどやめた方がよくない?
ぱっつん
太っとるだけや!
ハヤシ
知っておこう!冷え性対策
では冷え性の原因がわかったところで、続いてその対策についてお話します。
冷え性対策その1:適度な運動
血液の流れを良くするのはもちろん、筋力アップも兼ねて運動を適度に行うことが重要。
とはいってもハードな運動は必要ありません。
1日30分程度のウォーキングがおすすめ。
特に筋力が落ちやすい下半身は重要で、ウォーキング以外にストレッチなどをするとベストです。
やっぱ運動は大事やな
ぱっつん
冷え性対策その2:血流を良くする生活習慣
日々の生活の中で体を温めることを意識することが大切。
例えば、入浴の際はしっかりとお風呂につかって体を温めること。
少しぬるめのお湯で少し長めに入ってじんわりと汗をくらいつかるようにすると良いです。
また、無理なダイエットをしたり、喫煙を控えることも重要なります。
特に女性の場合、体を締め付けるような衣類はできるだけ避けるようにしましょう。
冷え症対策その3:体を温める食事
体を温める、血行を良くする食事を意識することも冷え症対策になります。
体を温める食べ物としては
寒冷地や地中で育つもの、水分が少ないもの、発酵食品が挙げられます。
ハヤシ
覚えとこ!
ぱっつん
例としてはニンジン、カボチャ、タマネギ、レンコン、ゴボウ、ジャガイモ、自然薯、玄米、鮭、納豆、キムチ、ごま、あずきなど。
飲み物は烏龍茶、ほうじ茶、紅茶、ココアなどがあります。
ただし、これらだけを食べればいいというものではなく、あくまでもバランスよく食することが前提です。
まとめ
これから秋冬を迎え、冷え症を訴える人は多くなります。
もしあなたもそうなら、決して「たかが冷え症。大丈夫や」と軽く見ないこと。
ハヤシ
手足などの冷えについては今回お話したことを参考に対策、予防をすることができます。
しかし、中には症状がひどく、冷えだけでなく浮腫みなどが出る場合も。
こうした時は他の疾患が隠れているかもしれません。
医療機関での受診をおすすめします。
ハヤシ
そして、女性に多いとされている冷え症ですが当然男性にも起こります。
特に高齢になり、筋力の低下や体温調節機能が衰えたりすると冷えを感じ、頻尿の原因になることも。
こうしたことからも冷え症軽く見ず、しっかりと向き合うこと。
その際、今回のお話を参考に対策予防をしていただければ幸いです。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ