健康の秘訣「よく噛んでたべる!」の7つのメリットについて薬剤師が分かりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
あなたは食事の時、よく噛んで食べていますか?
「よく噛んで食べなさい!」なんてお子さんに言ってみたり、あるいは小さな頃に母親に言われたことがあると思います。
よく言われた...
ぱっつん
実際には具体的な理由は分からないけれど、きっとメリットがあるんだろうってなんとなく感じている人も多いでしょう。
いくつかメリットが分かっている人もいるのでは?
毎日当たり前にする食事の中で行う「噛む」という行為。
実は私たちの健康に対して重要な役割を果たしています!
ハヤシ
それなのに昔に比べて現代は噛む回数が格段に減っており、それによって健康が脅かされているケースも!
マジか!?
ぱっつん
今回は健康の秘訣である「よく噛んで食べる!」について。
そのメリットと噛む回数を増やすコツについてお話します。
老若男女問わず、全ての人にとって重要なお話。
是非ご参考に!
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
「よく嚙んで食べる」メリットとは?
実際に現代の人の食事における「噛む」回数がどのくらい減っているかというと...
戦前に比べておよそ半分だそうです。
ハヤシ
また、国民健康・栄養調査によると肥満体型の人は肥満でない体型の人に比べ、自分の食べる速さを「速い」と感じている人が圧倒系に多い結果も示されています。
つまり、この結果からだけでも「早食い」は肥満になりやすいことがわかり、よく噛むことでメリットが得られることは簡単に想像できます。
よく噛むメリット:①脳を刺激
歯を支える骨や歯の周りにある神経は中枢神経へと繋がっています。
よく噛むことでこの神経を介して脳を刺激、脳に流れる血液量が増えて活性化します。
その結果、記憶力アップや認知症予防に効果があると言われています。
ハヤシ
よく噛むメリット:②胃腸の働きをサポート
よく噛むと当然、食べ物は細かくなり唾液と混ざって消化されやすい形に。
結果、胃腸の負担が軽減されます。
よく噛むメリット:③味を楽しめるように!
よく噛むことで食材の形や硬さをより感じれるようになり、味覚の発達にも繋がって味をより楽しめるようになります。
よく噛むメリット:④口周りの筋トレ!
噛むという行為は口周りの筋肉を動かす、言わば筋トレ!
表情が豊かになったり、言葉の発声が良くなる効果が期待できます。
引き締め効果で小顔になるかも!
ハヤシ
マジ!?
めっちゃ噛むわ!
ぱっつん
また、成長期のお子さんにとってはあごの発達を助ける効果も期待できます。
よく噛むメリット:⑤ダイエット効果
ゆっくりと時間をかけて食べることで満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防止。
また、よく嚙むことで脳内物質が働いて内臓脂肪の分解を促すことも知られており、ダブルでダイエット効果ありです!
よく噛むメリット:⑥唾液増量!病気予防に
噛むことで唾液腺が刺激されて唾液が分泌されます。
当然、よく嚙むことで唾液は増量し、様々なメリットが!
唾液に含まれる酵素の働きで食べ物は消化されやすい形に変化したり、食べ物と唾液が混ざることで飲み込みやすい硬さに変化します。
ハヤシ
また、唾液は歯や舌についた食べかすなどを洗い流したり、そこに含まれる物質が口の中の菌の増殖を抑えたり。
さらに粘膜を覆うことで食べ物からの刺激から守ったり、食後に口の中を中和することで歯を保護する働きもあります。
めっちゃあるやん!
ぱっつん
よく噛むメリット:⑦がん予防
唾液に多く含まれる酵素ペルオキシダーゼ。
この酵素は食べ物の発がん性を抑える効果があります。
ハヤシ
私たちが口にする食べ物には発がん性物質が含まれているものもあり、これが多く蓄積されるとがんになる可能性も。
そうした物質を体の外へと出してくれるのがペルオキシダーゼという酵素なのです。
と、ここまで挙げた7つのメリットを見るだけでも「よく嚙んで食べる」ことが如何に重要であるかは明らか。
今日からゆっくり時間をかけてよく噛んで食べようと思うはずです。
よく噛んで食べよ!
ぱっつん
嚙む回数を増やすコツ!
じゃあ、どうやって噛む回数を増やすのか?
「1口食べたら30回嚙もう!」なんて言われても...
正直ムリやわぁ~
ぱっつん
そこで、たくさん噛むためのコツをご紹介します。
その①噛み応えがある食材を選ぶ
現代の私たちの食事はは軟らかい、食べやすいものが多いため噛む回数が減り、早く飲み込んでしまうこと多くなっているようで...
この状況を改善するには、できるだけ噛み応えのある食材を選ぶことがポイントです。
ハヤシ
大根やにんじん、ゴボウなどの根菜類や弾力のあるコンニャクなんかがおすすめです。
調理をする時にこれらを大きめに切るようにするとさらにグット!
その②一口を少なくする
一口で食べる量を少なくすることで、たとえトータル同じ量を食べたとしても噛む回数・時間は増えることに。
ちょっとした意識と工夫でストレスなく効果が得られるのでおすすめです。
なるほど
ぱっつん
その③「〇〇しながら」食べない
テレビなどを〇〇しながら食事をするのはできるだけ避けましょう。
...
ぱっつん
というのも他に意識が向いている分、食事への意識がついつい欠けてしまうことに。
それによって食べ物を口へと運ぶ時間の間隔が短くなる傾向になり噛む回数が減り、早食いになってしまいます。
まとめ
毎日する食事において「噛む」という行為は私たちの健康に凄く関わっていることが分かっていただけたでしょうか?
噛む回数を意識して増やすだけで病気予防などたくさんの効果が得られます。
しかし、一方でとっても簡単なことだけどそれを持続するのはなかなか難しかったりします。
それを克服するのに是非今回ご紹介したコツを参考にしてみて下さい。
「噛む」という何でもない行為が私たちに多くのメリットをもたらしてくれるので是非実践してみましょう!
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ