いびきがうるさいって言われませんか?いびきは病気なのか?薬剤師が分かりやすく説明
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
「あんたのいびき、うるさくて眠れへんわ!」なんて言われたことないでしょうか?
毎日言われております...
ハヤシ
いびきは当然自分自身は気づかないことが多く家族や友達にそう言われてもピンとこなかったり、「そんなにかいてへんわ」なんて言って笑い話で済まそうとしたり。
ひどくなって、いよいよ家族から「一緒に寝るの嫌や!」と言われて初めて「ヤバいかも...」と気にしだす方も多いと思います。
...
ハヤシ
(経験ありやな)
ぱっつん
「無呼吸症候群」という言葉も最近ではよく耳にするようになり、たかが「いびき」と思っていても放っておくと病気の原因になることがあります。
聞いたことあるわ
ぱっつん
また、いびきの放置で「無呼吸症候群」が悪化し、生活習慣病のリスクが上がるケースや重大な事故に繋がるケースも!
今回は「いびき」について。
いびきとはいったい何なのか?病気なのか?どんなリスクあるのか?を分かりやすく説明していきます。
きっといびきに悩んでいる人、家族に指摘されている人も多いはず(←当の本人)。
是非ご参考に!
ハヤシ
いびきをかくのはどうして?病気なのか?
そもそも、どうして「いびき」をかくのでしょうか?
その原因を私たちは「疲れがたまっていたから」とするケースが多いと思います。
いびきは眠っている間、のどの周りの筋肉が緩んで舌が落ち込むことで起動が狭くなり、そこに空気が通過することで起こるのどの振動による音のことを言います。
要するに”雑音”です。
ハヤシ
確かにいびきが起こる原因のひとつに「疲れ」がありますが、それだけではなく一時的なものと病気が原因で起こるもの、そして無呼吸症候群があります。
一時的ないびき
疲労をはじめ、飲酒や風邪、鼻づまりが原因で起こるいびきは一時的なもの。
仕事で疲れ果て眠った時に指摘されたり、お酒を飲んで眠り込んでしまった時に指摘された経験をもつ人も多いと思います。
ただ、こうしたいびきは原因を改善することで治まるのでご安心を。
いびきを伴う病気
いびきの中には治療が必要な病気に伴うケースがあります。
例えば、鼻の骨が曲がった状態の鼻中隔彎曲症、扁桃腺の腫れによる習慣性扁桃炎、咽頭扁桃(アデノイド)の肥大、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による慢性的な炎症などが挙げられます。
めっちゃあるやん
ぱっつん
こうした病気によるいびきは傍から見ると、熟睡しているようにも見えますが実は睡眠は不安定。
睡眠不足の状態になっていることがあります。
ハヤシ
これらのいびきは耳鼻科を受診、治療することで解消されますが、放っておくと無呼吸症候群に繋がるケースも!?
無呼吸症候群によるいびき
そして一番厄介なのが無呼吸症候群。
成人男性の3~5%、女性の2~5%にみられる症状と言われ、特に女性の場合は閉経後に増加するそうです。
マジ!?
ぱっつん
無呼吸症候群はその名の通り、睡眠中に無呼吸状態を繰り返す病気。
眠りが浅くなることでいびきの他に、起床時の頭痛、疲労、集中力の低下、日中の眠気や夜間の頻尿といった症状もみられるようになります。
特に日中の眠気によって居眠り運転を起こし、重大な交通事故を起こしたケースもあります。
ハヤシ
また、睡眠中の無呼吸状態は当然血液への酸素不足を招くので不整脈になったり、生活習慣病の原因になることも。
高血圧や脳卒中、心筋梗塞のリスクは約3~4倍になるとも言われています。
さらに肥満との関係も明らかになっていて、太っている人は首周りの脂肪が多いことで気道が狭くなり無呼吸症候群が起こりやすいとも言われています。
ただし、日本人の場合は単純に肥満だからというわけでもなく、痩せていても無呼吸症候群になる人は多い傾向が!
これは日本人が顎が小さいという特徴が関係しているようです。
あんたは当てはまらんな
ぱっつん
...(←顎も顔もデカい人)
ハヤシ
いびきは治るのか?治療法は?
ここまでお話ししたように「いびき」と言えども色々と原因があります。
そして、その対策も原因によって様々。
生活習慣の改善でいびき対策
一時的ないびきであったり、常に大きないびきであっても生活習慣を改善することで症状が和らいだり、改善することは可能です。
その一つとして睡眠の質を下げる飲酒、特に寝酒は控えること。
アルコールは睡眠中、筋肉をさらに緩めて気道を狭くしてしまうので注意です。
次に減量。
肥満は先ほどお話したように無呼吸症候群の原因にもなります。
減量することでいびきや無呼吸症候群のリスクは軽減されます。
また、軽いいびきやいびきが気になる人は体を横にして寝ると気道がふさがれにくくなり、いびきをかきにくくなるのでおすすめ。
最近はいびき防止グッズがたくさんあり、鼻孔拡張テープやマウスピースなどを試してみるのも良いでしょう。
買ってみたら?
ぱっつん
...
ハヤシ
原因となる病気の治療
上で挙げた病気に伴ういびきの場合は、原因となる病気の治療がいびきの解消に繋がります。
例えば、副鼻腔炎や鼻中隔彎曲症などの場合は手術などの外科的治療が有効で、アレルギー性鼻炎などが原因の慢性的な炎症に対しては
内服薬や点鼻薬で鼻づまりを改善、いびきが軽減されます。
ハヤシ
無呼吸症候群の治療
重度ないびきや無呼吸症候群の場合の治療として代表的なものはCPAP(シーパップ)療法。
睡眠中、鼻から空気を送り込んで気道を広げ無呼吸状態を予防する治療です。
なんか聞いたことある!
ぱっつん
他に外科的手術をするケースもあって、これらの治療法には専門医の知識、技術が必要となります。
まとめ
日頃から家族に「うるさい!」と言われながらも、いびきを「病気」として捉えている人はほとんどいないかと思います。
しかし、今回お話ししたようにいびきそのものが病気ではなくても重大な病気の原因になったり、実は病気が隠れているケースもあります。
自分ではなかなか気づかず人に指摘されて初めて気づくいびき。
笑い話で済まさず、少し注意してどんな症状なのか知るのも大切です。
現在色々ないびき対策グッズが販売されていて気軽に購入できます。
まずは気になったらこうしたものから試してみてはどうでしょうか?
あなたの快眠生活の参考になれば幸いです。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ