その痛みやしびれ感って「神経痛」かも!?神経痛の原因と予防対策を説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
突然、お尻から太ももにかけて痛みやしびれを感じたり、背中から胸にかけて激しい痛みを感じたことはありませんか?
そんな症状に対して私たちは
「神経痛」という言葉を使います。
ハヤシ
しかし、「神経痛」とは固有の病名を指しているのではなく、末梢の神経が圧迫されたり、刺激を受けることで発作的に、あるいは繰り返し起こる痛みの総称です。
へぇ~
ぱっつん
だから、神経痛と言っても症状は様々。
原因がはっきりと分かるものもあれば、分からないものもあります。
今回は神経痛について。
神経痛と言われる「坐骨神経痛」「肋間神経痛」「三叉神経痛」および帯状疱疹後に起こる「帯状疱疹後神経痛」を例として挙げながら、その原因と対策・予防についてまとめていこうと思います。
僕も坐骨神経痛でかなり苦しみました。
←2度の手術経験者
ハヤシ
...
ぱっつん
坐骨神経痛なんかは年齢に関係なく痛みしびれを感じた経験のある方が多いですし、帯状疱疹後神経痛については高齢者の方で苦しんでおられる方を薬局では結構な数見受けられます。
是非今回のお話を対策、予防のご参考にしてください。
ハヤシ
「経験者は語る」やな。
ぱっつん
神経痛って何?その原因は?
まずここからは神経痛について。実際にどういったものがあるのか?いくつか例を挙げながら、その原因と症状を紹介していこうと思います。
神経痛その1:坐骨神経痛
神経痛というと多くの人がまず頭に浮かぶのが「坐骨神経痛」では?
結構周りにいるよねぇ~
ぱっつん
坐骨神経痛はお尻から太もも、ふくらはぎ、そして足の側面にかけてのしびれ感や激しい痛みが特徴。
右あるいは左の片側に症状が出ます。
そして、その原因は腰部脊柱管狭窄症などもありますが多くの場合、腰椎椎間板ヘルニア。
私、それに苦しめられました。
ハヤシ
椎間板ヘルニアは骨と骨をつなぎクッションの役割を担っている椎間板に亀裂が生じるために起こり、飛び出した椎間板の一部が脊髄の神経根を圧迫することで激しい痛みやしびれを引き起こします。
力が入りにくくなって、歩行できなくなることも。
めっちゃつらいです。
ぱっつん
神経痛その2:肋間神経痛
背中から胸部にかけて肋骨に沿って走る肋間神経の激しい痛みを言います。
声を出す時だけでなく、呼吸をするだけでも痛みが走る場合があります。
めっちゃ辛いやん。
ぱっつん
痛みのほとんどが坐骨神経痛と同様に右あるいは左の片側に起こり、原因は変形性脊椎症、椎間板ヘルニアなどが挙げられます。
また、事故による肋骨骨折や肋骨の腫瘍が原因となる場合があります。
神経痛その3:三叉神経痛
三叉神経は顔のこめかみから目、あご、頬へ三本に枝分かれした神経。
この神経に脳に流れる血管が触れたり、圧迫することで痛みが生じます。
痛みは目、あご、頬を中心に、ピリピリ、チクチク、ズキズキといった感じ。
多くの場合、右、左のどちらか片側で起こります。
ハヤシ
痛そう...
ぱっつん
歯を磨いている時、食事をしている時、お化粧をしている時などに起こることも。
こうした時は三叉神経痛が疑われます。
ただし、原因がわからないケースも。
ストレスによる自律神経の乱れが影響しているとも言われることがあります。
神経痛その4:帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹による神経痛はここまでお話したものと違い、ウイルス感染が原因で起こるものです。
原因となるウイルスはズバリ「水ぼうそう」のウイルス、日本人のほとんどが持っているウイルスです。
多くの人が子供の頃になって治ったと思っているでしょうが...
実は神経節と言われるところに潜伏していることがあります。
ハヤシ
普段、健康で免疫力が強い時は問題ありませんが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が下がった時にこのウイルスが再び活性化し、症状が発症してしまうことに。
痛みのある赤い斑点や水ぶくれがが帯状に現れます。
ほとんどの場合しばらくすると治まりますが、後遺症として神経痛が残ることがあります。
ハヤシ
ヤバッ
ぱっつん
ここまで挙げた神経痛とその原因以外にも、脊椎管狭窄症、手根管症候群、糖尿病などが原因で起こる神経痛もあります。
神経痛の予防、対策とは?
次に、これまで説明してきた神経痛の分類とその原因を踏まえて予防と対策をお話していきます。
今は全然、神経痛を感じていなくてもこれから起こりうる可能性は誰しもあります。
そんなリスクに対する予防、対策のご参考に!
腰の負担を軽減するための筋力アップ!
坐骨神経痛のほとんどの原因が腰椎椎間板ヘルニアであるように、過度な腰への負担を軽減することが予防になります。
まずは日常生活から腰への負担を軽減することを意識。
ウォーキングやストレッチなどを通して腰を中心とした筋力をアップすることを心掛けましょう。
ハヤシ
正しい姿勢をキープして過度な負担を軽減!
体の一部に過度な負担がかかり、それが長期間に渡ると神経を圧迫して痛みが生じるようになります。
したがって、それを回避するには正しい姿勢をキープすること。
日頃から背筋を伸ばして歩いたり座ったりすることを意識して、猫背にならないようにしましょう。
猫背注意せな
ぱっつん
体を冷やさず、ストレスをためないように!
体が冷えすぎると痛みに対する感受性が高まってしまいます。
冷えたらアカンの!?
ぱっつん
今のように猛暑が続く季節はエアコンが必需品ですが、冷えすぎないように注意です!
ハヤシ
また、ストレスも同じように痛みやしびれに感受性を高めると言われています。
特に三叉神経痛はストレスや疲れによる自律神経の乱れも関与していると言われているので睡眠を十分とり、バランスの良い食事を摂るなどして規則正しい生活を意識するようにしましょう。
痛みがひどい時の対策!
坐骨神経痛がひどい時はとにかく横になること。
痛みの原因のほとんどが椎間板ヘルニアである以上、腰に負担をかけないことが第一。
立つことはもちろん、座るなんてもってのほか。
体を横にして腰への負担を軽減するようにして下さい。
また、体を温めて血流を良くすることも痛みの軽減になります。
それでも痛みがひどい時や長期にわたって続いている、繰り返して起こっている時はやはり医療機関を受診するようにしましょう。
今回挙げた神経痛の原因以外にも、重大な病気が原因として隠れている場合もあるので早めの受診がおすすめです。
ハヤシ
どうしても病院に行く時間がないという時は市販薬を活用するのも一つの方法。
神経機能を維持するビタミン製剤やフェルビナクなどの消炎鎮痛剤などはドラッグストアなどでも購入することが出来ます。
ただし、痛みが引かない、続く時はできる限り早く医療機関を受診してください。
まとめ
薬局で仕事をしていると、神経痛に悩み苦しんでいる人って結構います。
そして、そのほとんどが坐骨神経痛だったり、年配の方だと帯状疱疹後神経痛だったり。
神経の痛みやしびれって体験した人にしかわからない何とも伝わらなくて辛かいものです。
その辛さから
「一生このまま苦しみ続けるのだろうか?」とかなりネガティブになる人も少なくありません。
ハヤシ
神経痛がひどい時や繰り返し起こる時はまずは医療機関を受診することを考えて、原因を突き止めるように。
そして、出来るだけ早く正しい治療を受けることをおすすめします(体験談)。
今は痛みがない人もこれから先起こる可能性は十分にあります。
今回のお話を参考に予防していただければ幸いです。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ