「腰が痛い」と腰痛で悩んでいませんか?腰の痛みの原因と予防をわかりやすくまとめてみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
前回肩こりについてお話しました。
肩こりは性別で言うと、女性の方が訴えている方が多い症状です。
それに対して男性の多くが訴えているのが「腰痛」。
そもそも2足歩行をし、体の重みを背骨が負担する人間は腰にすごく負担がかかる生き物です。
いわば宿命のようなもの。
4本足の犬や猫は腰痛ないって言うもんな。
ハヤシ
それ、聞いたことある。
ぱっつん
人が生きていく中で一度は経験すると言われている「腰痛」。
あなたやあなたの周りでもきっと苦しんでいる人がいるはずです。
そう言えば、腰痛ちゃうかったっけ?
ぱっつん
はい。
わたくし2度ほど、ヘルニアの手術してます...
ハヤシ
あかんやん。
ぱっつん
今回は「腰痛」について。
具体的にはどんな原因があるのか?その予防法や対策はどんなものがあるのか?
解説していきます。
年がら年中「腰が痛い」と言っているあなた!
急なぎっくり腰に苦しんでいるあなた!
是非ご参考に。
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
腰痛の原因
腰が痛い原因はほとんどの場合、日常生活において長時間の悪い姿勢や運動不足による筋力の低下、ストレス、過度な運動によるものです。
また、腰痛の原因となる主な疾患としては「椎間板ヘルニア」「ぎっくり腰(急性腰痛症)」が挙げられます。
腰が痛い原因①:長時間の悪い姿勢や動作
長時間椅子に座ったり、立っていたり、または中腰の姿勢でいると腰にすごく負担がかかり腰痛の原因になります。
最近はデスクワークの時間が増えたり、介護をする人も増えたことでよりこの傾向に。
長時間の同じ姿勢や無理な姿勢は腰の周りの筋肉を緊張させ、疲労を起こし血行を悪くさせることで腰の痛みを起こさせます。
腰への負担は仰向けで寝ている体勢を基準とすると、立っている姿勢がその4倍、座っている姿勢が5~6倍と言われています。
そんなに負担あるの!?
腰が痛い原因②:運動不足などによる筋力の低下
腰の周りの筋肉は上半身の重みを支えるのに一役かっているわけですが、これらの筋肉が衰えると腰椎の負担は当然大きくなります。
特に腹筋が衰えると正しい姿勢が保てなくなります。
さらに座ることで腹筋は緩み、それ以外の筋肉や椎間板などへの負担が増えてしまうので要注意です。
腰が痛い原因③:ストレス
一見関係ないように思えますが、ストレスも腰痛の原因になります。
過度なストレスがかかり、自律神経の乱れが起きると「痛み」に対してそれを軽減する物質の分泌が低下。
痛みに対して敏感になってしまいます。
こうした状態で筋肉の緊張が起きると腰痛になりやすくなり、「腰が痛い」というストレスからさらに痛みを悪化させることもあります。
腰が痛い原因④:過度な運動による筋肉疲労
過度な運動は筋肉を疲労させます。
そして、筋肉の緊張を招き腰痛へと発展。
ぎっくり腰のような急性の腰痛を起こすこともあります。
腰が痛い原因⑤:腰痛を伴う疾患
腰痛を症状として伴う疾患として広く知られているのが、「ぎっくり腰」や「椎間板ヘルニア」。
重たいものを中腰になって持ち上げたり、朝洗面所で中腰で顔を洗っている時などにぎっくり腰は起こります。
特に腹筋に弱い人に多く、脊椎近くの関節で起きる捻挫の症状のこと言います。
椎間板ヘルニアには本来椎間板の中にある組織の一部が飛び出し、神経を圧迫することを言います。
腰の痛みだけでなくしびれが起こることもあり、それは腰だけにとどまらず太ももやふくらはぎ、足の側面に広がることもあります。
この他にも中高年に多い「すべり症」や「脊柱管狭窄症」「骨粗鬆症」なども腰痛の原因として挙げられます。
こうした疾患の場合、医師の診察を早めにうける必要があります。
腰痛の予防・対策
腰痛の原因がわかったところで次に予防策、対策をお話します。
腰痛の予防策①:正しい姿勢
原因のところでお話したように立っている姿勢や座っている姿勢は腰への負担が非常に大きいです。
さらにパソコン作業などのデスクワークは負担が増してしまいます。
したがって、予防策としてはまずは姿勢を正すこと。
前かがみにならないように背筋を伸ばすように注意して、パソコンなどの作業の時は目線の角度も注意しましょう。
長時間の作業の時には30分に1度くらいのペースで休憩をはさみ、軽く体を動かすようにするのおすすめです。
重たいものを持ち上げる時は中腰を避け、膝をついて持ち上げるように。
顔を洗う時も膝を曲げて中腰を避けるようにしましょう。
腰痛の予防策②:ストレッチや体操
筋力の低下、特に腹筋の低下は腰痛につながるので鍛えるのがおすすめです。
ただし、鍛えると言っても厳しいものではなく、普段から意識して簡単にできるもので良いです。
最近はネットで検索するとたくさんの腰痛体操がヒットします。
無理なく簡単にできるものを選ぶと良いでしょう。
例えば、座った状態で片足ずつ交互に10秒間あげるものやへそを見るイメージで腰をつけたまま状態を上げる腹筋などがあります。
また、硬くなった腰回りの筋肉をほぐす足を抱え込む体操や猫のように四つん這いの状態から背中をそらす体操もおすすめです。
腰痛の予防策③:体重管理
体重が増えるのも腰には大敵!
特にお腹周りが太くなると重心が前に出て上体をそらすことになり、腰への負担が増えます。
体重管理も怠らないようにしましょう。
腰痛対策:お薬の服用
どうしても痛みが治まらない時はお薬を使用するケースがあります。
OTC医薬品や処方薬ともにあり、剤形も内服薬、テープ、湿布剤、坐薬など色々とあります。
特に痛みが強く続く時、しびれが足などに出ている時は早めに整形外科の受診をするように。
昔からよく使われているNSAIDsやアセトアミノフェンなどの鎮痛薬だけでなく、慢性腰痛症、線維筋痛症に伴う痛みに効果のあるSNRI、脊柱管狭窄症による足の痛みや痺れなどを改善するPGE1、神経の痛みやしびれを改善する神経障害性疼痛治療薬など症状に合ったお薬が処方されます。
まとめ
肩こりと並んでたくさんの人が悩む腰痛。
2足歩行する人間である限りそのリスクは避けられないし、現代のようにデスクワークが多くなると余計にそのリスクは高まります。
一番の予防は日常生活の中で正しい姿勢を意識すること。
「座る」「立つ」といった同じ姿勢で長時間過ごさないようにして必ず休憩をはさみ、体を動かしてあげることが重要です。
肩こりも腰痛もやっぱり予防をするのは日々の積み重ね。
ちょっとした心がけを継続できるように頑張りましょう!
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ