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知らないうちに女性に忍び寄る骨粗鬆症!?その原因と治療薬について詳しく説明

 
知らないうちに女性に忍び寄る骨粗鬆症!?その原因と治療薬について詳しく説明してみた
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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

 

若い頃はなんてことなかったことも歳を重ねると困難になることって経験ありませんか?

記憶力などしかり、体力的なことしかり。

 

芸能人の名前出てこんかったり、ちょっと走っただけで信じられへんくらい疲れたりする!

ぱっつん

それ、あるわ~

ハヤシ

 

こういった事は日常的に感じることで、「衰えたなぁ~」とか「歳とったわ」とか思うのですが…

実は知らず知らずのうちに体の中で起こっていて、いざ自分の身に災いが起こらないと気付かないこともあります。

 

それが

骨粗鬆症。

ハヤシ

ほねあらひげしょう?

ぱっつん

「こつそしょうしょう」ね。

ハヤシ

 

骨粗鬆症とは骨がもろくなる状態のこと。

特に高齢女性に多いですが、何も歳をとって急になるのではなく40代後半からそのリスクは高まり始めます。

 

そろそろちゃう?

ハヤシ

はぁ!?

ぱっつん

 

普段はそのリスクを感じることはなく、転倒して骨折。

そんな状態になってはじめて気づくなんてことも少なくありません。

 

そんな「骨粗鬆症」について。

今回はその原因と症状、そして治療薬、予防策をお話ししていきます。

 

女性のみなさん!

特に女性に多い症状なので是非ご参考に。

ハヤシ

 

骨粗鬆症って何?症状と原因

改めて「骨粗鬆症」ってどんな症状かと言うと…

 

そもそも骨というのは常に古くなった骨は壊され(骨吸収)、新しい骨が作られ(骨形成)ていてそのバランスを保っています。

しかし、そのバランスが崩れて骨吸収が骨形成よりも進み骨がもろくなる状態、これを「骨粗鬆症」と言います。

骨吸収と骨形成のバランス

私達の骨密度は一般的に20歳くらいでピークを迎えて40代後半から減少し始めると言われます。

特に女性は閉経後に急速にその傾向が進んでしまうねん。

ハヤシ

そうなんや!

ぱっつん

 

原因としては骨を形成するのに必要なカルシウムやマグネシウムの不足、それにカルシウムを吸収するのに必要なビタミンDの不足などが挙げられます。

そして、閉経後の女性に多いのは女性ホルモン「エストロゲン」が減少するから。

エストロゲンは骨形成を活発にしますが、これが閉経後激減してしまうのです。

 

この他にも運動不足によって骨形成のためのカルシウムの利用効率が下がることや飲酒、喫煙、過度なダイエットも原因として挙げられます。

また、小柄な人は骨も小さくカルシウムの蓄積されている量が少ない傾向にあったり、痩せている女性など筋肉が少ない人も骨が弱くなっていることがあって骨粗鬆症のリスクが高いと言えます。

私みたいな小柄でやせてるか弱い女性は気をつけないとダメなのね!

ぱっつん

おいおい。

ハヤシ

 

さらに変わった(?)原因としては遺伝的要因もあると言われており、親族に骨粗鬆症の方がいる人は注意しましょう。

 

骨粗鬆症の治療のお薬ってどんなのがある?

では次に、骨粗鬆症にはどんな治療薬があるのか?

これには上記のような原因に対してその改善を目的に大きく分けて3つの分類のお薬があります。

骨粗しょう症治療薬の分類

骨吸収を抑えるお薬

古くなった骨が壊されていくのを緩やかにして骨形成とのバランスを整えることで効果を発揮するお薬。

 

ビスホスホネート製剤

古い骨を壊す細胞である破骨細胞に作用して骨密度を上げるお薬。

 

剤形は内服薬、注射剤などあり、投与は4週間に1回、1週間に1回、1日に1回など様々。

中には起床時などの空腹時に服用し、30分ほど食事をとらない、横にならないなどの制約があるものもあります。

 

選択的エストロゲン受容体モジュレーター SERM

女性ホルモンエストロゲンとよく似た作用をし、骨密度を上げるお薬。

子宮や乳房への影響はありません。

 

エストロゲン製剤

閉経後や卵巣の摘出などによる女性ホルモンの減少によって起こる骨粗鬆症に有効。

 

カルシトニン製剤

骨吸収を抑えるだけでなく、骨形成も促進するお薬。

鎮痛効果もあります。

 

デノスマブ

骨を壊す細胞と骨を作る細胞の結合をさせないことで骨吸収を抑え込むお薬。

6ヵ月に1回の皮下注射によって投与します。

 

骨形成を促進するお薬

骨形成を促進させることで骨吸収とのバランスをとって効果を発揮するお薬。

 

活性型ビタミンD3製剤

食事で摂取したカルシウムの腸管での吸収を促進するお薬。

 

新しく改良されたお薬には骨吸収と骨形成のバランスを改善する作用を併せてもつものも。

最近は骨折防止効果も報告されている。

 

ビタミンK2製剤

骨を作る細胞に作用し、骨量を増やすと言われています。

ただし、骨密度を著しく上げることは出来ないお薬です。

 

副甲状腺ホルモン薬

骨を作る細胞を活性化して、骨を丈夫にします。

重度の患者さんに用いられることが多く、自己注射や病院での注射で投与します。

 

カルシウムを補給するお薬

骨を作るための主成分となるカルシウムを補うお薬。

ちなみに骨粗鬆症の予防のために「日本人の食事摂取基準(2015年版)」ではカルシウムの食事摂取基準を1日当たりの推奨量として男性650~800mg、女性650mgとしています。

 

結構色々あるんやな。

ぱっつん

患者さんの状態に合わせて処方されているからしっかりと服用してくださいね。

ハヤシ

 

骨を丈夫にする生活改善や食事

骨粗鬆症の原因とされる骨密度の低下は年齢とともに誰にでも起こること。

だからこそ、骨を丈夫に保つために日頃から生活改善や食事に気を配る必要があります。

 

骨の主成分カルシウムは食事から摂る以外の方法はなく、カルシウムを多く含む牛乳や乳製品、小魚などを摂るようにしてビタミンDを含むシイタケや魚介類も併せてとるといいでしょう。

 

また、骨に適度な刺激を与えることで骨を作る細胞は活性化されます。

そのため、ウォーキングなど適度な運動をするのがおすすめです。

やっぱ運動って大事なんやな。

ぱっつん

 

この他にも冒頭でお話ししたように飲酒、喫煙の習慣の見直し、過度なダイエットを避けることも骨粗鬆症の予防になります。

骨粗鬆症の原因たばこ

飲みすぎ、吸い過ぎ注意やで!

ハヤシ

おっおう

ぱっつん

 

まとめ

年齢とともにもろくなっていく骨の状態。

これはどうしても避けられない事実です。

 

ですが、生活改善や食事により骨の状態を保ち、骨粗鬆症を予防することは可能。

特に女性の場合、骨密度が減少し始める40代後半から注意して取り組みはじめましょう。

 

もしお子さんがいらっしゃるなら若い時にはしっかりと運動させておくことも対策になります。

 

高齢になると寝たきりの原因にもなる骨粗鬆症。

そんなリスクを避けるためにも今のうちから取り組み、今回の内容をぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

大阪の薬剤師ハヤシでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハヤシ

 

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