舌は内臓の鏡！？舌の色、形、苔でわかる健康状態とは？薬剤師が分かりやすく説明してみた

2022年12月20日

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薬剤師ハヤシ

　

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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

あなたは自分の舌がどんな色をしていてどんな形をしているのか？

子供の頃、病院にいくと「べぇ～」っと舌を出してお医者さんに診せた経験がある人もいると思います。

「舌は内臓の鏡」とも言われるほど体質や体の不調が現れやすい部位であり、特に漢方医学の世界では舌の状態を見て健康状態をはかる「舌診」という診断方法があります。

昔々、血液検査をはじめ様々な検査がまだない頃は脈やお腹を診たりするのとともに舌診は大切な役割を果たしていました。

そして今もなお、その状態によって健康状態を予測することが出来ます。

そこで今回は舌で健康状態がわかる「舌診」についてお話します。

舌診っていったい何？何が分かる？

まず舌の状態を観察する際にみるべきものとしては形や色、大きさ、舌裏の血管、そして「舌苔（ぜったい）」と言われる舌の表面につく苔のようなものが挙げられます。

各項目の状態を診ることで血流や水分代謝、体のエネルギー状態そのものなど健康状態の情報を得ることができます。

本来、健康的な舌の状態は

舌の状態でタイプ分け！あなたはどのタイプ？

とはいえ、上に示した項目を実際に自分でチェックしていると「あれ？健康な舌となんか違う．．．」なんて気づく可能性もあるでしょう。

①舌が大きく、色が薄い歯型のあるタイプ

舌の色が薄めでボテッとした感じで大きく、舌の周りに歯形があるような方。

普段から疲れやすかったり、やる気が出なかったり。

あるいは浮腫みがあり気になっているかも。

こうしたタイプの方は漢方医学で言うところの「気」が不足していると考えられ、それを補うのにいも類やきのこ類などの食材がおすすめです。

②舌の両ふちが赤い、黄色や白い苔があるタイプ

舌の両ふちが赤かったり、舌の中央に黄色または白い苔がある方。

自律神経が乱れていたり、精神的に不安定でイライラしたり、落ち込んだりしやすいかもしれません。

こうしたタイプの方に対しては漢方では「気」のめぐりを改善するために柑橘類やジャスミン茶をおすすめしたりします。

③舌の色が薄い、小さめで薄く苔があるタイプ

舌の色が薄かったり、小さめだったりして薄く白い苔があったりする方。

めまいや皮膚の乾燥、不眠などの不調があるかもしれません。

また、眼精疲労などが気になっているかも。

こうしたタイプの方に対しては血を補うものとして肉類、にんじんやナツメなどの赤い食材がおすすめです。

④舌が暗い紫色、血管が浮き出ているタイプ

舌全体が暗くて紫色、舌裏の血管がくっきりと浮き出ているような方。

血液循環が悪いことで肩こりや頭痛、冷え、生理痛などの不調が起こっているかもしれません。

また、肌荒れや目の下のクマに悩まされているかも。

こうしたタイプの方に対しては血液循環を良くするために、玉ねぎや青魚などがおすすめです。

⑤舌の赤みが強く、苔が少なめ、表面に亀裂があるタイプ

舌全体の赤みが強く苔が少なめ、もしくは全くなく舌の表面に亀裂がある方。

体に熱がこもってのぼせを感じたりすることも。

特に更年期の方はこの状態になりやすく、ほてりや寝汗の症状がそれにあたります。

こうしたタイプの方に対しては体を潤す食材である豚肉や海の幸がおすすめです。

⑥舌に厚い苔があるタイプ

舌に厚くべっとりと苔があり、苔の色が黄色あるいは白色である方。

代謝が悪いことで体に熱がこもっていたり、反対に冷えていたりすることが。

結果、体が重だるかったり、ふきでものやむくみなどの不調が現れたりします。

こうしたタイプの方に対しては代謝を促すためにアサリや昆布、緑茶、紅茶がおすすめです。

まとめ

いかがでしょうか？

舌の状態からどんな健康状態がわかっているとセルフチェックができてとても役立つはずです。

毎朝の歯磨き時にチェックしてみて、健やかな一日を過ごすための参考にしてみて下さい。