健康リスクがいっぱい!?たばこは百害あって一利なし!禁煙をおすすめする理由を解説してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
たばこ吸う?
ハヤシ
めっちゃ吸いまんねん!
ぱっつん
たばこを吸うと肺がんになりやすいとか、吸わない人でも吸っている人の煙を吸い込むことで健康被害を受けるとか
なんとなく知っている人って多いと思う。
ハヤシ
まあね...
ぱっつん
一方でたばこに関する健康被害はより重く考えられるようになっています。
その一例として、オリンピックに向けて東京では「東京都受動喫煙防止条例」が制定され、特に受動喫煙に関する法整備は加速されています。
今回はたばこによる健康被害について、詳しく解説したいと思います。
結論はたばこは百害あって一利なし。
是非参考にしていただいて、あなたの健康を守るためのきっかけになればと思います。
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
知ってる?こんなにあるたばこによる健康被害
たばこが私たちの健康にとって良くないことは誰もが知っています。
しかし、具体的にどのくらいの影響があるかについてはあまり理解されていないように思われます。
例えば、死亡率。
たばこを吸う人と吸わない人では喫煙者の方が高いことは誰でも想像がつくと思います。
しかし、喫煙が関連する病気で亡くなった人が日本では年間で12~13万人もいることを知っているでしょうか?(厚生労働省 健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料より)
そんなに!?
ぱっつん
喫煙というと、肺がんや咽頭がんになる確率が高くなると想像する人は多いと思いますが...
実態はそれだけではなく、食道がんやすい臓がん、あるいは膀胱がんなどほとんどのがんの原因になってるんや。
ハヤシ
ほんまかいな!
ぱっつん
それ以外にもCOPD(慢性閉塞性肺疾患)といわれる肺や気管支に障害が起きて息がしにくくなる生活習慣病をはじめ、糖尿病、心臓病、脳卒中、動脈硬化などのリスクも高くなります。
また、女性にいたっては早産や低出生体重児が生まれる可能性が高まるとも...
それはちょっといややなぁ。
ぱっつん
たばこを吸うことで文字通り「一服する」ことを求めている方も多いと思いますが、百害あって一利なし。
自分自身の健康、それも寿命を取り戻すために早急に禁煙することをおすすめします。
受動喫煙でも、たばこを吸うのと同じリスクがある!?
自分の意思で喫煙している方はリスクがあることに納得しているかもしれませんが、その周りの人達はたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」にも同じように健康被害があることを理解して納得しているでしょうか?
厚生労働省の調査では受動喫煙による年間の死亡者数は推計で約15,000人に及ぶと報告されてるんや(厚生労働省「喫煙と健康喫煙の健康影響に関する検討会報告書2016」より)。
ハヤシ
そんなにも!
ぱっつん
受動喫煙は、喫煙者と同様に肺がんや脳卒中などの原因となり、幼児にいたっては喘息の原因にもなります。
たばこの煙にはニコチンやタールの他にもたくさんの有害物質が含まれており、喫煙者以上にたばこを吸わない人はこれらに対する感受性が高いとも言われています。
「分煙すれば大丈夫」と考えられる喫煙者も多いかもしれませんが、たばこの臭いがする喫煙者が移動すると有害物質を拡散させていることにもなり健康被害を100%さけられていることにはなりません。
周りの人、大切な人の健康を守るためにも、やっぱり禁煙がベストな選択肢と言えます。
ハヤシ
「新型たばこなら大丈夫!」は本当?ウソ?
最近は加熱式のたばこに代表される新型たばこを吸っている人もめっちゃ多いよね。
ハヤシ
私の周りにもたばこから新型たばこに変えた人多いわ。
ぱっつん
ただし、この新型たばこが健康に与える影響についてはまだまだ未知な部分が多くて...
従来のたばこを同様にニコチンを吸っていることに変わりはありません。
たばこを販売する会社の中には従来のたばこよりも健康被害が少ないと論文等で発表しているところもありますが、
今のところ日本呼吸器学会やWHOは新型たばこを推奨してないねん。
ハヤシ
マジ!?
ぱっつん
まだまだ研究の余地がありますが、現状では「新型たばこだから大丈夫!」とは言えない状況です。
たばこと薬の関係は?
最後にたばこと薬の飲み合わせについて。
喫煙していることがお薬の効き目に影響することは十分に考えられます。
ハヤシ
身近なところだとアセトアミノフェン。
解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンを服用したことがある人は物凄く多いでしょう。
しかし、このアセトアミノフェンは喫煙によってお薬の代謝が早められることで効き目が悪くなります。
この他にも喘息の薬であるテオフィリンや血圧を下げる薬プロプラノロール、胃薬のシメチジン、ラニチジン、不整脈の薬メキシレチン、リドカインなどもその効き目が弱まってしまうことがわかっています。
このように喫煙者の場合は薬への影響は少なくなく、お薬を処方される場合は必ず医師や薬剤師に喫煙していることを伝え相談するようにしましょう。
まとめ
たばこを吸うことは自分自身の健康を脅かすだけじゃなく、周りの人の健康にも影響を与えています。
まさにたばこは百害あって一利なし。
一番の解決方法は禁煙です。
ハヤシ
「いまさら...」と思われる方もいるかと思いますが決してそうではありません。
年齢に関係なくいつ始めても禁煙による健康の回復効果は得られることがわかっています。
その依存性からやめたくてもなかなかやめられない人も多いでしょう。
しかし、健康を諦める前に禁煙外来や禁煙補助剤を上手く利用することも考えて医師や薬剤師に相談してみて下さい。
みなさまのご健康を願っております。
薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ