高血圧予防に有効なストレッチ！その理由、やり方を薬剤師が分かりやすく説明してみた

2023年5月3日

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薬剤師ハヤシ

　

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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

健康診断を受けて「血圧高め」を指摘されたり、すでに高血圧で治療を受けていると医師や薬剤師からよく運動を勧められます。

きっとみんな「もっと家でできる簡単な運動で効果はあるものはないの？」って思っているはず！

高血圧は心臓病、脳卒中、腎不全などの深刻な健康問題につながる可能性がある疾患。

薬物療法に加え、有酸素運動や食事などの生活習慣の見直しが重要と言われている中、是非お勧めしたいのがストレッチです。

ストレッチが高血圧の予防に有効な理由

高血圧の状態が続くと動脈硬化という血管がもろくなった状態が進んでしまいます。

そして、この動脈硬化が脳卒中や心筋梗塞のリスクを引き上げることに。

そこで、こうした高血圧のリスクを回避するのに有効なのがストレッチです。

ストレッチは血流の改善、炎症の軽減、ストレスホルモンの減少など心血管系の健康に対して効果があることが示されており、ある研究では定期的にストレッチを行うことで収縮期血圧と拡張期血圧の両方が低下したという結果が発表されています。

特に「第二の心臓」といわれるふくらはぎは、心臓から送り出された血液が全身を巡ってまた心臓へと戻る過程で下半身の血液を押し上げるポンプの役割を担う重要な筋肉。

そんなふくらはぎをストレッチにより刺激することは血流の改善、そして血圧の低下に直結すると言えます。

高血圧予防・対策のためのふくらはぎストレッチ！

一般的なものとしては反動や弾みをつけずに筋肉をゆっくりと伸ばしたり、伸展した状態を維持する静的ストレッチ、体を動かして筋肉を刺激しながら関節の可動域を広げて柔軟性を高める動的ストレッチが挙げられます。

さらにストレッチに加え、深呼吸やリラックス法を組み合わせたヨガも最近は健康法として取り組む人も多く、いずれのストレッチも血圧に良い影響を与えることが分かっています。

今回はそんな様々なストレッチの中でも簡単で長続き出来そうなふくらはぎの筋肉を刺激するストレッチをご紹介します。

かかとを上げ下げ「つま先立ちストレッチ」！

かかとを上げ下げして「つま先立ち」を繰り返すストレッチはふくらはぎの筋肉をよく動かすことができて効果的です。

足を肩幅にほどに開いた状態で立ち、両足ともにつま先立ちして下します。

これを繰り返すこと、朝晩10回ずつ行うことから始めるのがおすすめ。

つま先を上げ下げストレッチ！

つま先を上げ下げして、ふくらはぎの筋肉を延ばしたり縮めたりするストレッチも血流の改善に効果的。

足を延ばして座った状態でつま先をピンっと延ばす。

そして、ゆっくりと引き上げます。

この動作を繰り返し、朝晩10回ずつ行います。

ふくらはぎがすごく延びている感覚が得られ、座ったままできる簡単な動作なので転倒などの心配もなし。

注意！ストレッチだけしていれば心配なしというわけでは…

ストレッチはすごく簡単で誰でも長続きしそうな感じのする運動。

高血圧の予防と対策に有効であることは間違いありません。

しかし、それだけで全く心配ないかというと．．．

高血圧の直接的な原因となるストレスや飲酒、喫煙などは避けること。

また、普段の食事においても野菜をしっかりと食べるようにしたり、質の良い睡眠をとれるようにするなど並行して行うべきことがあります。

また、心肺機能を鍛えたり、中性脂肪を燃焼したりする効果もあるウォーキングや水泳などの有酸素運動にも取り組むことが出来ればさらに効果が得られるはずです。

まとめ

ストレッチは血流の改善、炎症の抑制、ストレスホルモンの減少など様々なメリットがあり、他の生活習慣の改善方法と組み合わせることで高血圧に対してさらに効果的な予防策に。

そして何より簡単で長続きしやすいのが最大のおすすめポイントです！

今回ご紹介したふくらはぎのような特に下半身の大きな筋肉を刺激するストレッチは是非やってみて下さい！

日常的に取り入れて血圧を下げ、あなたの健康維持に役立ててくださいね。