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中性脂肪高め?生活習慣に危険因子がいっぱいの脂質異常症!薬剤師が分かりやすく説明

 
中性脂肪高め?生活習慣に危険因子がいっぱいの脂質異常症!薬剤師が分かりやすく説明してみた
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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

 

歳をとるにつれて、気になるのがお腹周り。

ポッコリ出てきたお腹をみては...

ヤバい...

ぱっつん

そう思う人も少なくないはず。

 

そんなポッコリお腹、肥満の原因のひとつとして考えられるのが中性脂肪の増加。

本来、糖質と並んで大切なエネルギーとなるはずの脂質は使われないと一部は中性脂肪として皮下や内臓周辺に貯まり、これが必要以上になると肥満になってしまいます。

お互い使わんかった脂肪がたくさんあるってことやな。

ぱっつん

確かに。

ハヤシ

 

この他にも健康診断などの血液検査で「悪玉コレステロール(LDL)が高い」、「善玉コレステロール(HDL)が少ない」と指摘を受けたことありませんか?

身に覚えあり...

ハヤシ

 

脂質は私たちにとってなくてはならない栄養素の一つです。

しかし、脂質は上手く処理されず血液中で過剰に増えてしまったり、あるいは必要以上に少なくなることで「脂質異常症」と呼ばれる疾患を患うことも。

そうするとさらに危険な病気のリスクが高くなってしまいます。

ヤバいかも

ぱっつん

 

「コレステロール高いね」と指摘を受けたものの、自覚症状がないことから放置されがちな脂質異常症。

今回は分かりやすくそのリスクと予防・対策を中心にお話していきます。

私たちの生活習慣の中に危険因子となるものがたくさんあります。

生活習慣改善のきっかけに是非ご参考にして下さい!

ハヤシ

 

脂質異常症って何?

そもそも「脂質異常症」っていう言葉、聞き覚えがない印象ありませんか?

どちらかというと「高脂血症」という言葉の方が耳慣れた感じがする人も多いでしょう。

そっちの方がよく聞く!

ぱっつん

 

実はもともと高脂血症と呼ばれていた時期もあり、この時は総コレステロール、LDL、中性脂肪のいずれかが高い、もしくはHDLが低いことが基準となっていました。

しかし、HDLが低いにもかかわらず高脂血症と呼ぶのは適当でないとし、2007年日本動脈硬化学会によって脂質異常症と変更されることに。

 

つまり、脂質異常症とは高脂血症と低脂血症を含む総称ということになります。

ハヤシ

そうなんや

ぱっつん

 

そして現在、LDLが高い(140mg/dl以上、高LDLコレステロール血症)中性脂肪が高い(150mg/dl以上、高中性脂肪血症)HDLが低い(40mg/dl未満、低HDLコレステロール血症)いずれかの基準に当てはまるものとされています。

へぇ~

ぱっつん

 

脂質異常症の診断基準

※境界域高LDLコレステロール血症:糖尿病などその他の生活習慣病の罹患状況を考慮して治療が判断されます。

 

また、血液検査をすると出てくる総コレステロール値。

これに関しては高脂血症では参考値として扱われていて

現在は診断基準からは外れています。

ハヤシ

 

脂質異常症がまねくリスクとは?

「コレステロールってないと困るもんなんやろ!少々高くなっても大丈夫なんちゃうん?」

そう言われる患者さんもおられます。

ハヤシ

 

確かにコレステロールや中性脂肪は私たちにとって必要なものであることは間違いありません。

 

コレステロールは細胞膜の材料となり栄養素の細胞への出入りをコントロールしたり、脂肪の消化・吸収を助ける胆汁酸の材料や副腎皮質ホルモンの材料になるなど重要な役割があります。

 

例えば、LDLコレステロールはコレステロールを体中の細胞に運び、HDLコレステロールは使えきれなかったコレステロールを肝臓に戻す役割があります。

さらに中性脂肪は私たちのエネルギー源の一つとして重要な役割を担っています。

 

このようにそれぞれが重要な役割を担っていることがわかると

やっぱりコレステロールってある方がええちゃうの?

ぱっつん

そう思われるかもしれません。

 

しかし、適正な量を超えて、もしくはより少なくなってしまうと

大きなリスクを伴うことになるのが事実です。

ハヤシ

 

LDLコレステロールが増えすぎると血管の壁にたまり厚くなることで血管が細くなり血栓が出来やすい動脈硬化が進行することに。

心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などのリスクが高まります。

やっぱヤバいやん!?

ぱっつん

 

一方でHDLコレステロールが必要以上に少なくなると余分なコレステロールが回収されず、たまったままになりやはりリスクが高くなります。

 

中性脂肪にいたっては直接は動脈硬化の原因になりませんが、増えすぎることでLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすと言われています。

 

いずれにせよ脂質異常症は放置していると私たちの心臓や脳をはじめ、

ひいては生命を脅かすことになるかもしれません。

ハヤシ

 

脂質異常症に対する予防と対応策!

症状を感じられることが少なく高血圧や糖尿病に比べ、あまり意識されることの少ない脂質異常症。

 

しかし、その患者数は厚生労働省の2017年の調査によると220万5,000人。

その内訳は男性63万9,000人、女性156万5,000人で女性の方が男性よりも2.4倍ほど多い結果となっています。

女の人の方が多いんや!?

ぱっつん

 

さらにその数は年々増加傾向にあって、原因としては食生活の欧米化や運動不足など生活習慣の変化が挙げられます。

また、同じ生活習慣病である高血圧や糖尿病の患者さんも脂質異常症を併発しやすい傾向があります。

 

脂質異常症の原因~

過食、過剰な飲酒、運動不足、脂質の過剰摂取、喫煙、高血圧、糖尿病、遺伝的要因

 

脂質異常症の危険因子-喫煙

 

タバコは中性脂肪やLDLを増やして、HDLを減らすって言われてるで。

ハヤシ

マジ!?

ぱっつん

 

以上のことから脂質異常症の予防・対策としては生活習慣病の改善が最優先事項!

こうした危険因子を減らしていくことが必要です。

 

適度な運動を習慣化することでとり過ぎたエネルギーを消費すること、たばこを吸う人は禁煙をすることが挙げられます。

過食をやめ、飲酒は適量に、コレステロールをたくさん含む食品は避けるようにしましょう。

 

また、高血圧や糖尿病を患っている方はこれらを実行するとともに疾患の治療に取り組む必要があります。

ハヤシ

 

まとめ

年々増えつつある脂質異常症に対して、現在様々な治療薬があり服用することでコントロールすることは可能になってきました。

しかし一方で、その症状を実感することが少なく普段リスクを感じないことから、服用しても効果を感じられず途中で止めてしまうケースも少なくありません。

 

ここでお話ししたように脂質異常症は大きなリスクをはらんだ疾患です。

そして、その原因のほとんどが生活習慣にあります。

つまり、私たちがそれに気づき改善に取り組めば服用しなくても済むケースもあるということ。

 

もし、あなたが健康診断などで脂質異常症を指摘されたなら今回のお話を思い出して生活習慣の改善に取り組んでください。

症状を感じられない分、恐い病気であり、軽く見ないように。

 

具体的な生活習慣の改善方法に悩んだ時などはかかりつけの薬剤師など医療関係者に相談してみて下さい。

ハヤシ

 

 

大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハヤシ

 

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