知ってる?オンラインで薬局を利用できる!オンライン服薬指導の今を説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
オンライン診療って知ってる?
ハヤシ
新型コロナがあって、テレビでなんか言ってるの聞いたことあるわ。
ぱっつん
そっかぁ。
テレビで聞いたことあるって人が多いかもな。
ハヤシ
オンライン服薬指導は、パソコンやスマホなどを使ってまさしくオンラインで病院で処方されたお薬について薬剤師が患者さんに飲み方などを説明・指導すること。
これまで「服薬指導」は薬剤師法や薬機法において原則、薬剤師が対面で患者さんに指導することを義務付けられていました。
さらに、医師からオンライン診療を受けて処方された場合でも患者さんやその家族が結局のところ郵送で処方箋を受けとり、それをもって薬局に行って薬剤師と対面で服薬指導を受けなければなかったのです。
そしてこの診療を受けることのできる患者さんは医療資源が乏しいとされる離島など特別な一定の条件を満たす方のみでした。
じゃあ、ほとんどの人が対象じゃなかったんや。
ぱっつん
そうやねん。
ハヤシ
しかし、2020年9月ついに全国で改正薬機法によってオンライン診療と連動したオンライン服薬指導が解禁。
また、実はそれに先立って2020年4月10日に厚生労働省事務連絡として新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止として電話や情報通信機器を用いた診療などの時限的かつ特例として初診からのオンライン服薬指導も認められたのです(0410対応)。
えっ、ていうことは今ってオンラインで診療からお薬もらうところまで出来るってこと?
ぱっつん
そうそう。
でも、その対象にも要件があって詳しくは知らん人も多いんちゃうかなぁ~。
ハヤシ
全然知らんわ~。
ぱっつん
そこで、今回はオンライン服薬指導について解説します。
今後ますます普及されていくと考えられるオンライン服薬指導。
新型コロナ感染対策としてだけでなく、そのメリットを是非この機会に知っていただけると幸いです。
オンライン服薬指導って誰でも受けれるの?
オンライン服薬指導は当初の予定では2020年9月に改正薬機法により解禁されるはずだったのですが、新型コロナウイルス感染拡大のため防止策として前倒しで2020年4月10日に厚生労働省が特例として容認。
そのため、2020年12月現在は改正薬機法と厚生労働省事務連絡に基づく0410対応の二つの法根拠が混在している状況です。
ややこしいのがこの2つの法によって実施される要件が違うねん。
例えば、対象となる患者さんの要件が違ったりとか。
ハヤシ
そりゃ、ややこしそうやな。
ぱっつん
その違いについて、以下にまとめましたので参考にしてみて下さい。
改正薬機法 | 0410対応 | |
対象となる患者 | オンライン診療もしくは在宅訪問診療によって処方箋を交付された患者。 かつ、原則3月以内に同じ薬局で対面による服用指導を受けている、もしくは月1回在宅患者訪問薬剤管理指導を受けている患者。 初診は不可。 | 初診、再診の制限なし。 対面診療、オンライン診療の制限もない。 |
地理的条件 | 全国制限なし | 全国制限なし |
処方箋の取り扱い | 医療機関から薬局に送付 | 医療機関から薬局にFax等で処方箋情報が送付。 後日、処方箋原本が薬局へ送付される。 |
服薬指導で使用する通信手段 | 映像を用いた情報通信手段であることが必須(例:Skype、Zoomなど)。 電話による服薬指導は不可。 | 映像は必須ではなく、電話による服薬指導も可。 |
服薬指導計画の策定 | 患者の同意のもと、策定が必須。 | なし |
こうしてみると、かなりの違いがあることがわかります。
その原因は0410対応がその緊急性から現場における実行性を優先していて対象となる患者さんが拡大されたため。
じゃあ、0410対応ってのは誰でも対象なんやけど、もうひとつの法律ではまだかなり限定されてるってことなんや。
ぱっつん
まあ、それは否めへんな。
ハヤシ
オンライン服薬指導のメリットって?どんな準備が必要?
オンライン服薬指導の最大のメリットは、「薬局に行かなくて済む」こと。
ハヤシ
高齢の患者さんや介助が必要な患者さんなどの受診のための移動に対する負担軽減や病院・薬局での待ち時間の削減による感染リスクの軽減につながります。
また、オンライン服薬指導の普及は薬剤師と繋がる機会が増えることで飲み間違いや飲み忘れの解消にも繋がっていくものと考えられます。
ただ一方で、映像を用いた情報通信手段が必須となるのでパソコンやスマホ、タブレットなどの端末が必要。
さらにZoomやSkypeなど一般によく使われている手段であればその操作は比較的簡単ですが、最近は薬局によって独自のアプリ等のダウンロードをすすめられることがあります。
その操作方法に不安のある方は薬局に問い合わせをしてよく相談・説明を受けること、またご家族などで手伝っていただける人を確保する必要が迫られるケースも十分考えられるので理解しておきましょう。
それにオンライン服薬指導の場合、受診からお薬が手元に来るまでのタイムラグや配送料の費用負担があるのでよく理解してから利用するようにせなあかんと思う。
ハヤシ
確かに。
ぱっつん
まとめ
オンライン服薬指導は今後ますます普及していくものと考えられます。
現状では0410対応を除いて全ての患者さんが利用できるわけではありませんが、そのメリットは多く対象となる患者さんはさらに拡大されていく可能性は十分にあります。
ビデオ通話が可能な端末の用意やその操作などなかなか難しく感じられる方も多いと思われます。
しかし、そこはかかりつけの薬剤師に気軽に相談していただけると容易に解消されることでしょう。
土佐薬局でもご利用いただくために、LINEによる処方箋受付とともに今後積極的にお勧めしていきたいと考えています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ハヤシ
みなさまのご健康を願っております。
薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ