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寝酒は私たちの睡眠をサポートする強い味方なのか?それとも...薬剤師が分かりやすく説明してみた

 
寝酒は私たちの睡眠をサポートする強い味方なのか?それとも...薬剤師が分かりやすく説明してみた
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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

 

早いものでもう3月も終わり。

ついこの間、クリスマスだの、お正月だの言っていたのに...

ホンマ日がたつの早いわ~

ぱっつん

それ歳とった証拠やで

ハヤシ

 

そして、この時期になると例年送別会や歓迎会などがたくさん行われます。

ここ2年は自粛でなかなかそういった機会も減っていたと思いますが、今年あたりはきちんと予防対策をしたうえで行う人も多いのではないでしょうか?

 

となると必然的に増えるのが「お酒」の量。

ついつい普段よりも飲む量が増えてしまい、家にたどり着くや否や酔っぱらって寝ちゃう人もいるはずです。

...

ぱっつん

 

また、普段からなかなか寝付けないので「寝酒」をして眠ろうとする人も意外と多いようです。

...

ぱっつん

 

「アルコールを飲むと眠気がしてよく眠れる」

そういったイメージを思っている人はかなり多く、実際にそう感じた経験をもつ人も相当いるのではないでしょうか?

 

今回はお酒と睡眠について。

寝酒は睡眠に対してホントに効果があるのか?を中心に説明していこうと思います。

 

今、寝酒が習慣化しているあなた!

真実を知って明日からの参考にしてください。

ハヤシ

 

 

ちなみに前回はこんなお話をしました。

ハヤシ

 

寝酒はホントに睡眠の味方なのか?真実は!?

布団に入って寝ようとしてもなかなか寝付けない。

なので、ついつい「寝酒」をして寝ようとする人は結構いるようですが...

 

結論、寝酒は睡眠の質・量ともに落としてしまいます。

ハヤシ

 

寝酒でよく寝れるのは最初だけ!?

夜お酒を飲んで寝ると「よく寝れた」と感じたことのある人は多いと思います。

確かにアルコールには眠くなる入眠効果があります。

 

しかし、それも最初だけ。

繰り返し寝酒をするようになるとその効果はだんだんと薄れていきます。

ハヤシ

 

というのもアルコールに対する耐性は容易にできるので、次第に同じ量を飲んだとしても効果が得られないようになります。

したがって、どんどん量が増えてしまうなんてこともあり得ない話ではありません。

寝酒はお酒の量がだんだん増える

確かに...

ぱっつん

 

さらに寝酒が長期化してしまうと肝臓に負担がかかって肝障害が起きたり、アルコール依存症のリスクも上がることになります。

 

寝酒は睡眠の質・量を下げてしまう!?

さらに寝酒は睡眠の質・量そのものを下げてしまいます。

 

アルコールは体内に入ると代謝される過程でアセトアルデヒドに分解されます。

このアセトアルデヒドという物質、実は覚醒作用を持っているのです。

そのため、睡眠は浅くなってしまいます。

ハヤシ

そうなんや!?

ぱっつん

 

さらにアルコールには利尿作用もあるため、中途覚醒や早期覚醒の原因に!

睡眠の質・量ともに下がってしまうというわけです。

 

まだまだある寝酒がもたらす体への影響!?

寝酒が私たちの身体にもたらす影響はまだまだあります。

 

アルコールには筋弛緩作用があるため、睡眠中にはいびきがひどくなることも。

確かに酔っぱらっていびきかいてる人見たことあるわ

ぱっつん

例えば、無呼吸症候群の患者さんの場合はその症状が悪化してしまいます。

ハヤシ

 

また、寝酒によって睡眠の質・量が下がってしまうと体調の悪化や気力の低下を招き、うつの原因になってしまう可能性もあります。

 

脱寝酒!?睡眠の質・量を改善する方法!

ここまでのお話で寝酒が「百害あって一利なし」なのはご理解いただけたかと思います。

 

まずは寝酒はやめること、お酒とは上手に付き合うことが大切。

ハヤシ

休肝日をもうけたり、お酒を楽しむとしても適量を就寝3~4時間前までにしておくようにしましょう。

 

さらに睡眠の質・量を上げていくには生活習慣の見直しも重要です。

適度な運動、特に有酸素運動を定期的に取り入れることで寝つきが良くなります。

 

そして、寝室の環境も改善のポイントに!

ハヤシ

夜中に目が覚めないように音や光が漏れてこないようドアやカーテンで対策をしたり、部屋の温度を快適なものに保つようにしましょう。

 

酒、タバコ、コーヒーを我慢する

お酒以外にも睡眠を邪魔する代表的なものとしてカフェインとたばこが挙げられます。

カフェインは言わずと知れた眠気を感じにくくする効果があるのでお酒と同様、就寝3~4時間前は口にしないように。

 

また、たばこも含まれるニコチンに覚醒作用があるので睡眠の質を下げてしまいます。

特にヘビースモーカーの方で寝不足を感じている方は禁煙をおすすめします。

ハヤシ

...

ぱっつん

 

そして、こうした改善策を計ってもよく眠れない場合は

睡眠導入剤の服用を考えてみましょう。

ハヤシ

 

お薬に頼るよりも寝酒の方が安全と思われている人も意外といるようですが、これは明らかに間違い。

これまでお話ししたように寝酒で起こるような早期覚醒や中途覚醒などといった睡眠障害はお薬の場合は起こりません。

 

さらに肝障害のリスクもお薬の方がはるかに少ないです。

ハヤシ

 

色々試してみたけれど、どうしても眠れないと悩んでいるのなら一度医療機関で睡眠導入剤の服用を相談するのもおすすめです。

 

まとめ

どうしても眠れない時に寝酒をする人は意外と多く、そうでなくてもお酒を飲んだ日は「よく寝れた」と感じた経験は誰しもあるかと思います。

 

しかし、今回お話ししたように寝酒は決して私たちの睡眠をサポートしてくれるものではなく、逆に睡眠の質・量ともに下げてしまうものです。

そればかりか寝酒の習慣化は無呼吸症候群などの病気の悪化や肝障害、うつ病にも繋がるケースも。

 

まずは自分の生活環境、そして習慣を見直し改善。

それでも眠れないようなら一度医療機関で相談してください。

 

お酒は適量を正しく飲むのが大切。

そのルールから外れた飲み方は私たちの健康を脅かすことがあるので注意しましょう!

ハヤシ

 

 

大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハヤシ

 

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