血圧っていつ?どうやって測ればいいの?注意することは?血圧測定の方法を説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
私たち日本人の人口はおよそ1億2000万人。
このうち、1/3にあたる4000万人以上の人が高血圧症と言われています。
そんなにおんの!?
ぱっつん
めっちゃ多いやろ。
ハヤシ
さらに高血圧症の治療を受け、血圧をコントロールしている人にいたってはたったの1200万人ほど。
つまり半数以上の人が、自分が高血圧症であることを知らない、もしくは知っていても治療を受けていない、治療を受けていても上手くコントロールできていないということになります。
高血圧はほとんどの人が自覚症状がないためにあまり意識されていない人が多いのですが、
長い間放っておくと脳や心臓の疾患を引き起こす原因に。
それに、アルツハイマー病のリスクも高くなるとも言われてるんや。
ハヤシ
怖っ。
ぱっつん
血圧は一日の間で変動するため、家庭で測定する家庭血圧はとても大切。
自分は高血圧なの?、また最近血圧が気になったり、健康診断で指摘された人は特に家庭での正しい血圧の測定方法を知っておく必要があります。
そこで今回は薬局でもよく聞かれる血圧の正しい測定方法とそのメリットについて解説していきます。
是非ご参考に!
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
血圧を測るメリットって何?
先ほど触れたように高血圧症は自覚症状が少なく自分が高血圧症であることに気づきにくい点から、まずは血圧を測ることを習慣化することで普段の生活における今の状態を知ることができます。
そしてその結果、血圧が持続して高い状態であるなどいち早くそのリスクに気づいて治療を開始することができます。
例えば、健診等で病院や診療所での血圧が高くても家庭血圧は正常であるケース。
この血圧の状態を「白衣高血圧」と言います。
聞いたことある。
ぱっつん
一般でもよく言われてるもんな。
ハヤシ
これも家庭血圧を測っているからこそわかること。
緊張などが原因と考えられますが、将来的には高血圧になる可能性もあるので定期的に検査を受けた方が良いという判断ができます。
また、逆に病院や診療所では血圧が正常であっても家庭血圧が高いケース。
こうした高血圧は「仮面高血圧」と呼ばれており、そのリスクは日本高血圧学会によると持続した高血圧と同等か、それ以上と言われています。
病院で大丈夫やったから問題ないって思ってしまうケース。
ついつい安心しちゃうけど、実は...
ハヤシ
...
ぱっつん
この場合、治療をされていない方はすぐに治療を開始する必要がありますし、治療をしている人の場合でも今服用している治療薬の変更を検討する必要があると判断されます。
以上のように家庭血圧を測ることが習慣化していることで自分が「どんな血圧のタイプなのか?」を把握することが出来ます。
そのうえでいち早く対応ができる、または予防というメリットを得ることが出来るのです。
血圧測ってみようかな。
ぱっつん
ちゃんと知ろう!正しい血圧の測り方
家庭血圧を測ることのメリットがわかったところで今度は実際の測定について。
血圧は睡眠、起床、食事、仕事、入浴などの行動の中で何度も大きく変動することが知られています。
そのため、「どのタイミングでどういった事に注意して測ればいいのか?」を知り、正しく測定することが大切です。
どのタイミングで血圧を測るのか?
日本高血圧学会によると、家庭血圧の測る回数は
朝と晩の1日2回!
ハヤシ
朝の測定は起床後1時間以内、朝食前。
お薬を飲んでいる人はお薬を飲む前に測りましょう。
トイレは済ませてから、1~2分ほど椅子に座り安静な状態になってから測定します。
この時、緊張をほぐしてリラックスするのに深呼吸をするのがおすすめ。
ハヤシ
やってみよ。
ぱっつん
一方、晩の測定は寝る前。
その時も朝と同様に、1~2分ほど椅子に座り安静な状態になってから測定するようにしましょう。
ただし、寝る前に入浴をする人が多いと思いますが血圧に影響するので入浴後1時間ほど空けた方が良いです。
その他にも運動の直後、お酒やコーヒーなどを飲んだ直後、たばこを吸った後や食後1時間以内は血圧が変動しやすいので避けるようにしましょう。
これらを守りながら、朝と晩の測定はそれぞれにつき原則2回。
その平均値をとり、週に5回以上測定するのが理想です。
何回も測って良いとこ取りしようとする人がいるけど、2回で十分。
その時も平均値だけを記録するんじゃなくて、2回の血圧の値もしっかり記録しましょう。
ハヤシ
血圧を測る時の注意点とは?
血圧計にはカフと言われる腕帯を上腕に巻くタイプ、手首に血圧計を巻くタイプ、あるいは血圧計に上腕を通すタイプなどがあります。
どのタイプがいいんか?
どれが正しく測れんのか?
めっちゃ迷う。
ぱっつん
どのタイプの場合でも正しく測るのに注意すべきなんは、測定部位(上腕や手首)が心臓と同じ高さになること!
高さが合わない時は調整せなあかんで。
ハヤシ
そうなんや。
ぱっつん
その他、椅子の背もたれに軽くもたれ、足などを組まないこと。
手のひらは力を抜いて上向きにすることなどの注意点があります。
そして、出来る限り同じ条件下で測定することが重要なので同じ時間帯に測定するようにしましょう。
覚えとくわ。
ぱっつん
うんうん。
ハヤシ
まとめ
私たち日本人の1/3が高血圧症であると言われている中、心臓や脳の疾患に繋がる高血圧に自分があたるのかどうかを把握するために家庭血圧を測定することは言うまでもなく大切なことです。
いち早くそのリスクに気づいて対応できるようになることはもちろん、予防することもできるようになります。
高血圧の原因の多くは生活習慣の乱れ。
その生活習慣が乱れているかどうかは家庭血圧を測ることを習慣化することで知ることが出来ます。
今回のお話ししたことを参考に、今は大丈夫でもこれからの予防のために家庭血圧を正しく測ることをおすすめします。
みなさまのご健康を願っております。
薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ