この夏、子供に大流行のヘルパンギーナ!それって何?大人は大丈夫?わかりやすく解説してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
最近テレビやネットのニュースでよく耳にする「ヘルパンギーナ」の流行。
1医療機関あたりの患者数は過去十年間で最も多いとか...
めっちゃ流行ってるやん!
ぱっつん
そもそも「ヘルパンギーナ」は代表的な夏風邪と知られていて、多くは5歳以下の子どもに感染します。
ただし、大人も注意が必要。
抵抗力の低下していたりするとかかることがあるんです。
ハヤシ
また、その症状は長引くと重い合併症の可能性もあったり、早めの治療開始が重要です。
そのためにもヘルパンギーナに対する正しい知識が必要というわけ!
ヘルパンギーナとはいったいどんな病気なのか?
子供だけでなく大人もどのように注意して予防対策をすればいいのか?
今回はお話していきます。
過去にない流行を迎えている現在、是非参考にしてください。
ハヤシ
ヘルパンギーナってどんな病気?
ヘルパンギーナは発熱と口の中の水疱が特徴で、手足口病などとともに夏風邪の代表的な存在と言われています。
では、実際どんな原因でどんな症状が起きるのか?詳しく見ていきます。
ハヤシ
ヘルパンギーナの原因って?
ヘルパンギーナは主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスなどに感染することで引き起こされる感染症です。
なんかムズイ…
ぱっつん
その感染力は非常に強く、感染した人の唾液や鼻水にウイルスが潜んでおり、咳やくしゃみをすることでウイルスが空気中に広がります。
また、直接的な接触や共有の食器などを通じても感染が広がることがあります。
そして、患者の年齢は9割が5歳以下、なかでも1歳の感染が最も多いとされています。
ハヤシ
やっぱ、子供に多いんや
ぱっつん
また今回その流行が伝えられているように7月が流行のピークで、例年5月から増加し、8月から減少して9〜10月にはほとんど見られなくなる傾向にあります。
一般に症状が現れている早い時期が最も感染力が強いとされていますが、このウイルスの特徴として回復後も2〜4週間にわたって便などにウイルスが排出されることがあります。
マジかぁ~!
ぱっつん
ヘルパンギーナの主な症状
ヘルパンギーナの症状は代表的なものとして以下が挙げられます。
●発熱:38℃以上の高熱が数日間続く。
●喉の痛み:喉が赤くなり、痛みを感じる。
●発疹:口の中、主にのどぼとけ周辺に水疱(水ぶくれ)ができ、赤く腫れ上がる。また、舌や口蓋(こうがい)に発疹が現れることも。
●食欲不振:口の中の痛みや喉の腫れにより、特に小さなお子さんは不機嫌で食欲が低下。
特に乳幼児のお子さんの場合、高熱で熱性けいれんを起こすケースや食欲低下でミルクが飲めなくなり脱水症状を起こすケースもあるので要注意です。
ヘルパンギーナの治療
ヘルパンギーナの治療はウイルスが原因であるため特効薬はなく、
一般的には症状を和らげることを目的とした対症療法が中心となります。
ハヤシ
発熱は3から5日ほど続くことがあるので解熱剤(アセトアミノフェンなど)を使用することがあります。
また喉の痛みを和らげるために喉のうがい薬やスプレーの使用することも。
食事にいたっては飲み込んだりするのがつらいのでなるべく刺激のないやわらかい 食べ物を摂るように。
ヨーグルトやプリン、豆腐、やわらかく煮たうどんなどがおすすめです。
ただし、熱すぎたり、冷たすぎるのも痛みが増す原因となるので注意しましょう。
酸味が強いものも避けて下さい。
ハヤシ
大人のヘルパンギーナ
9割の患者が小さな子供のため、大人が感染することは比較的稀。
しかし、たとえ大人でも免疫力が低下していたり、小さなお子さんがいらっしゃる方の場合は感染する可能性は十分あります。
ハヤシ
最近はストレスや疲労で免疫力が低下している人も多いので要注意!
また、大人が感染した場合、症状が重く長引く傾向があります。
高熱の他に頭痛や倦怠感、関節痛などを伴うことも。
お子さんが感染して看病しているおとうさん、おかあさんは特に疲れがたまらないように十分な休息もとるように注意しましょう。
家族の協力が必要やね!
ぱっつん
ヘルパンギーナの予防策
ヘルパンギーナの予防策としては以下のようなことが挙げられます。
ピーク時期は特に意識して行動しましょう!
ハヤシ
●徹底した手洗い:石けんを使い念入りに手(手のひら、甲、指先、指の間、爪の間、手首)を洗う。
●咳エチケット:マスクをしたり、ハンカチで口を覆ったりして、咳やくしゃみによる飛沫感染がないように心がける。
●感染者との接触を制限:感染した人との接触を避け、食器やタオルなど共有することを控える。
●汚れたティッシュやおむつの処理に注意:汚れたティッシュやおむつは適切に処理し、感染が広がるのを防ぐ。
●健康な生活習慣の維持: 充分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動などをして健康状態を保ち免疫力の低下を防ぐ。
特に注意したいのは症状が治まってもウイルスは便のなかに2~4週間いるとされるので子供のオムツ交換などは注意しましょう。
まとめ
ここ最近、大流行している夏風邪の代表格「ヘルパンギーナ」。
今回お話ししたようにその患者の多くは小さなお子さんですが、決して大人がならないわけではありません。
そして、重症化や合併症のリスクは低いもののその感染力は強く、周囲の人への配慮も重要となってきます。
是非この機会に理解を深めて、参考にして下さい。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ