侮るな、膀胱炎!ピンときたら早期治療。知っておこう!原因と対策。薬剤師が分かりやすく説明してみた
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こんにちは、薬剤師ハヤシです。
なんだかおしっこの後、ムズムズしたりすることない?
ハヤシ
まぁ
ぱっつん
ひょっとしたらそれ、「膀胱炎」かも!?
ハヤシ
特に女性にとって膀胱炎は、一般的な尿路感染症。
この疾患は膀胱の炎症が特徴で頻尿、尿道灼熱感、下腹部痛などの不快な症状を引き起こします。
さらに放っておくと重大な病気になっちゃうことも...
ただし、適切な治療と予防策を知っておくとこの病気は全然管理できます。
今回は膀胱炎の症状、原因、治療法、そして予防方法についてお話します。
膀胱炎で辛い思いをしたり、何度も繰り返しなっているあなた。
是非ご参考に!
ハヤシ
そもそも膀胱炎ってどんな病気?
膀胱炎とは膀胱内の粘膜が感染や炎症によって痛みや不快感を引き起こす疾患。
原因としては不適切な衛生習慣、尿路の異常、性行為が関連することもあります。
通常は細菌が尿道を通じて膀胱に侵入し、増殖することによって発症。
主な症状としては頻尿、排尿時の灼熱感、下腹部の痛み、残尿感などが挙げられます。
たしかに残尿感があったりするかも...
ぱっつん
さらに膀胱炎は早期治療が重要で、放っておくと深刻な合併症を引き起こす可能性も。
例えば、細菌が腎臓にまで侵入してしまうと「腎盂腎炎」を起こしてしまうこともあります。
こうなると高熱や吐き気、脱水などの症状が現れて大変なことになるで!
ハヤシ
マジヤバいやん!
ぱっつん
また、膀胱炎には細菌性の他に非細菌性のタイプもあり、診断は尿検査によって行われます。
検査によって感染が確認された場合、抗生物質による治療が一般的とされますが、症状が重い場合や再発が頻繁な場合は医師への相談が重要となります。
いずれにせよ、早いうちに適切な治療をうけたり、普段から予防をしておくことが大切!
ハヤシ
膀胱炎を対策する生活習慣
生活習慣は膀胱炎の発症や症状の重要な要因となります。
水分をしっかり摂る
まず対策としては水分摂取を適切に行うこと。
十分な水分を摂ることで尿の希釈が促進され、膀胱内の有害な物質が排出されやすくなるからです。
納得!
ぱっつん
運動で細菌を寄せ付けない
適度な運動も重要。
運動は免疫系を活性化。
体内の毒素を排出するのに役立つので、運動は膀胱の健康を維持するのに一役買います。
ストレスを溜め込まない
ストレス管理も考えるべき点。
ストレスは免疫系に負担をかけるので、起こってしまった炎症を悪化させる可能性が!
普段からストレッチやウォーキング、趣味を楽しむなどストレス軽減の方法を取り入れることで膀胱炎の発症リスクを軽減することができます。
ハヤシ
飲酒や喫煙も膀胱炎の原因に
飲酒と喫煙も悪影響を及ぼす生活習慣。
...
ぱっつん
一見関係ないように見えるアルコールやたばこは膀胱組織への刺激となり、炎症を引き起こすことがあります。
これらの習慣を控え、症状の悪化を防ぎましょう。
このように様々な生活習慣が膀胱炎へ影響を与えます。
適切な水分摂取、運動、ストレス管理、飲酒や喫煙の制限が、そのリスクを軽減することを覚えておきましょう。
膀胱炎の薬物治療
検査の結果、細菌性膀胱炎と診断された場合の一般的な薬物療法は次の通り。
ハヤシ
抗生物質による治療
医師が適切な抗生物質を処方。
これらの薬は感染を引き起こす細菌を殺し、症状を改善します。
ポイントは抗生物質を指示通りに服用し、服用期間を必ず守ることが重要です。
自己判断で勝手に中止しないように!
ハヤシ
痛み止めおよび解熱剤
膀胱炎に伴う炎症や不快感を和らげるため、痛み止めや解熱剤が使われることがあります。
これらは症状の管理に役立ちます。
薬物療法は通常症状の改善をもたらし多くの場合、数日から数週間で完全な回復が見られます。
ただし、それは抗生物質の適切な使用、医師の指示に従うことが重要。
自己判断で中止したり、乱用は避けなければいけません。
膀胱炎と自然療法
膀胱炎が軽度だと、膀胱内の細菌を外に出すために排尿と免疫力を高めることで治ることもあります。
ハヤシ
例えば、2〜3リットルの十分な水を摂ることで尿路を洗浄し細菌の排出を促すことで症状が改善することもあります。
また、クランベリージュースが膀胱炎の再発予防に推奨されることもあります。
ただし、一方でその効果はわずかだとする報告も。
クランベリージュースは尿路結石の既往歴やワーファリンを服用中の患者さんは注意が必要となるケースがあるので購入時はよく相談するようにしましょう。
他にも通気性の良い下着をつけることで改善することもありますが、これはあくまでも軽度の場合。
これまでお話した頻尿、排尿時の灼熱感、下腹部の痛み、残尿感など一般的な症状がある場合は医療機関への受診をおすすめします。
まとめ
特に女性に多い膀胱炎は、辛い症状を訴えて薬局に駆け込まれるケースが多い疾患の一つです。
症状が軽い場合も多くのですが、トイレを我慢することに慣れてしまったり、痛みをさほど感じなくなったりしてしまって慢性化することもあります。
そうなると治療期間も長くなり、抗生物質が効きにくくなってしまい、さらに重い症状に苦しむことが!?
少しでも症状を感じたら迷わず医療機関を受診し、何度も繰り返しなるようなら今回挙げた生活習慣の改善で予防を行ってみて下さい。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ