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お酒を飲んだらお薬は飲んじゃダメ?リスクはあるの?詳しく解説してみた

 
お酒を飲んだらお薬は飲んじゃダメ?リスクはあるの?詳しく解説してみた
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大阪で薬局を営んでいます薬剤師ハヤシです。皆さんの健康をサポートする情報やお薬に関する記事を書いています。趣味はイラスト、スポーツ観戦。普段は、その辺にいる大阪のおっさんです。

こんにちは、薬剤師ハヤシです。

 

一年とは早いもので、今年ももう12月。

今年は新型コロナウイルスの流行、そしてここにきて陽性者数が拡大傾向にあるため、本来なら忘年会やクリスマスやらで世間は賑わうはずなのに...

そうは言ってられない状況です。

ハヤシ

ホンマに

ぱっつん

 

例年ならこの時期は宴会が多くなるのでサラリーマンの患者さんから

「お酒飲んだらお薬は飲んだらあかん?」

「お酒飲んだ後、お薬飲むんやったらどのくらい空けたらいいの?」

なんてよく聞かれたりするんやけど。

ハヤシ

あるあるやな

ぱっつん

 

今年は宴会もほぼないとは思いますが、今後のためにお薬とアルコールの関係について今回は解説していこうと思います。

アルコールはお薬との関係は、他の食品以上に注意しなければいけない点がいっぱいなのでぜひご参考にしてください!

ハヤシ

 

 

ちなみに前回はこんなお話をしました。

ハヤシ

 

アルコールとお薬の飲み合わせのリスクについて

まず、お薬をアルコールで飲むといった方はほとんどおられないと思います。

しかし、アルコールを飲んだ後にあまり時間を空けずにお薬を飲んだことのある人は多いのでは?

ハヤシ

ギクッ!

ぱっつん

 

そもそもお薬はその効果を適切に得るために水もしくは白湯で飲むことが前提とされています。

ということはそれ以外のアルコールと一緒にお薬を飲んだり、アルコールの影響が大きい状態でお薬を飲んでしまうことはリスクが伴うということに。

アルコールはリスクあり

アルコールはお薬の吸収や代謝の機能を邪魔したり、中枢神経を鈍らせます。

そのため、アルコールを飲んだ状態ではお薬によって

その作用が強く出てしまったり、逆に弱まってしまったり、副作用のリスクが高くなるケースもあるんやで。

ハヤシ

そうなんや

ぱっつん

 

一般にビール500mlのアルコールを分解するのに人はおよそ2時間から3時間ほどかかるとされていますが、これに関しては個人差があるのであくまでも「お酒を飲んだらお薬の服用はNG」であると理解しましょう。

「自分はお酒に強いから大丈夫!」なんて思ったらあきまへん。

ハヤシ

了解いたしました...

ぱっつん

 

アルコールを飲んだ時に特に注意しなければいけないお薬とは?

お酒を飲んだ時に特に飲むのを避けなければいけない危険のある組み合わせのお薬があります。

 

例えば、睡眠導入剤や安定剤といったお薬。

これらのお薬はその作用が増強されるだけでなく、昏睡状態に陥ることもあるので絶対にNGです。

ハヤシ

怖っ!?

ぱっつん

 

この他にも消炎鎮痛剤はアルコール同様に胃や腸への刺激があるので胃腸障害が起こりやすくなったり、血圧を下げるお薬もアルコールによって血管が拡張するのでその効果が増強され、めまいなどが起こりやすく可能性があります。

アルコールと薬の飲み合わせはリスクあり

アルコールとの飲み合わせに特に注意が必要なお薬の一部をまとめましたので、飲んでいるお薬がある方はご参考にしてください。

お薬の種類お薬の例お酒と併用した時の作用
睡眠導入剤、安定剤(抗不安薬、抗うつ薬)ハルシオン、アモバン、マイスリー、デパス、メイラックス、パキシルなど眠気、ふらつきが強くなる可能性や抗うつ剤に関しては病状が悪化する可能性が高くなる。
消炎鎮痛剤(非ステロイド系)バファリン、ボルタレン、ロキソニンなど胃腸障害を起こす可能性が高くなる。
抗不整脈剤ジゴシン、ジゴキシン頭痛、めまい、頻脈、徐脈が起こる可能性が高くなる。
抗血栓剤ワーファリン出血傾向が起きやすくなる可能性が高くなる。
糖尿病治療剤アマリール、ベイスンなど低血糖症状を起こす可能性が高くなる。
抗ヒスタミン剤(アレルギー治療薬)アレグラ、アレジオン、アレロック、ザイザルなど眠気やふらつきが強くなる可能性が高くなる。

ここで挙げたのはごく一例。

ご自身の服用しているお薬とアルコールの飲み合わせを詳しく知りたい場合はかかりつけの薬剤師に尋ねてみて下さい。

ハヤシ

 

それと、お酒が大好きで長期間飲酒をしている人はお薬が効きにくくなるんやで。

ハヤシ

なんやて!?

ぱっつん

 

お酒大好き!毎日飲んでる!って方の肝臓は常にアルコールを代謝するために働いていて、たとえ飲酒をしていない時もこの状態が続いていたりします。

つまり、この状態はアルコール以外のものに対しても代謝を速めることになって当然お薬の代謝も速まって効果を得にくくなるのです。

 

それだけならまだしも、代謝物に有害作用がある場合はその作用が強くなってしますこともあるから注意せなあかんねん。

ハヤシ

...

ぱっつん

 

アルコールは適量を守ってほどほどに。

「休肝日」を必ずもうけなあきまへん!

ハヤシ

お耳が痛いです。

ぱっつん

 

 

お付き合いでどうしてもアルコールを避けられない場合は...

とはいえ、飲み会や宴会など仕事上の付き合いもあって「飲まないわけにはいかないんです!」っていう方もおられるでしょう。

 

そういう方は処方元の医師やかかりつけの薬剤師に相談してみて下さい。

お薬によっては飲む回数を減らしたり、タイミングを調整することで対応できる場合があります。

 

ただし、

あくまでも「(お酒を)飲むなら(お薬を)飲むな」が大前提であることは忘れずに!

ハヤシ

 

まとめ

お酒は「百薬の長」とも言われますが、それは適量を楽しんでこそ。

 

特にお薬との飲み合わせは注意すべきことが多く、場合によっては危険な状態になることもあります。

決して「私は強いから大丈夫!」なんて思わないように。

 

あなたの健康を守るはずのお薬の効果が発揮されなかったり、逆にあなたの健康を脅かしたりすることのないように今回のお話を参考にしてください。

また、今飲んでいるお薬とアルコールとの関係を更に詳しく知りたい場合はかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

 

 

みなさまのご健康を願っております。

薬剤師ハヤシでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハヤシ

 

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