口内炎、痛いしイライラしちゃう!その原因と治療のお薬についてわかりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
いつの間にか、お口の中にできている「口内炎」。
痛いし、しゃべりづらいし、食べづらいし…
イライラしちゃいますよね。
そんな私たちをイライラさせる口内炎はどんな原因でどうのように起こるのか?
そして、それを治すお薬はどのようなものがあるのか?
今回はお話ししていこうと思います。
知らん間にできて、しばらくの間辛いもんなぁ~。
ぱっつん
できるたんびに「食べ過ぎるからや!」ってよう言われる。
ハヤシ
確かに「胃荒れてるんちゃうか?」とか、ようオカンに言われるわ。
ぱっつん
実は口内炎は知らないうちに起きているあなたの変化を知らせてくれるサインかもしれません。
マジ?
ぱっつん
決して「またできたわ」で済ますことなく、そのサインを見逃すことのないように是非お読みいただいて参考にしてください。
痛い痛い口内炎はどうして起こるの?原因とその種類について
私たちを悩ませる口内炎は口の中の粘膜に起きる炎症の総称を言います。
では、その原因ですが
実ははっきりとはわからんことが多いねん。
ハヤシ
おいおい。
ぱっつん
口内炎にはいくつかの種類があり、そのうち一番多いとされる「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」はハッキリと原因がわからないケースが多いのです。
アフタ性口内炎は頬の内側や唇の裏、舌に周りが赤く中が白い潰瘍できて、時には2つ3つ一度にできることもあります。
あっ、それようできるやつや!
ぱっつん
睡眠不足やビタミン不足、ストレスによる疲れからの免疫力の低下などが原因ではないかと考えられますが、「これ!」と断定することはできません。
ほとんどの場合2週間もすれば自然に治りますが、場合によっては長引くこともあり、そんな時は他の病気の症状として現れていることもあるので注意が必要です。
その2週間くらいが辛いんよ。
ぱっつん
うんうん。
ハヤシ
この他にも誰しも経験がある頬の内側を誤って噛んでしまったり、口の中のやけどなどが原因で起こる「カタル性口内炎」やウイルスの感染が原因で起こる「ウイルス性口内炎」などがあります。
このうち、ウイルス性口内炎は単純ヘルペスウイルスやカビ(真菌)、性感染症などで起こるものがあり、激しい痛み、場合によっては発熱を伴うケースも。
また、喫煙者は長期にわたるその習慣で「ニコチン性口内炎」を起こすことがあります。
口の中の粘膜や舌が白くなる白斑ができるのが特徴です。
タバコにはこんな影響もあるんやで。
ハヤシ
知らんかったわ。
ぱっつん
口内炎にはどんな治療薬があるの?
では、こうした治療にはどんなお薬が使われるのか?
原因がハッキリしないアフタ性口内炎の場合、口の粘膜にできた潰瘍を緩和するのにビタミンの摂取が行われます。
特にビタミンB群であるB₁、B₂、B₆が効果があります!
ハヤシ
このうち、ビタミンB2は粘膜を保護し成長を促す作用を持っています。
そして、B1はストレス、疲れを緩和する作用が、B₆は免疫力を正常に保つ作用があります。
ほうほう。
だから、口内炎の市販薬でビタミン剤が売られてるんや。
ぱっつん
また、炎症に対しては処方薬ではステロイドの塗り薬を使うケースが多いです。
デキサルチン®などに代表されるステロイドの塗り薬は、その抗炎症作用と抗アレルギー作用によって炎症を緩和します。
同じステロイドが配合されているお薬でもアフタッチ®のような貼り薬やサルコート®のようなスプレータイプのものもあります。
ただし、いずれの場合もステロイドが配合されているため塗ったり貼ったりした周りの粘膜は細菌やウイルスなどに感染しやすくなる可能性があるので注意が必要です。
仮にステロイドを塗った後も改善しなかったり、ひどくなるようなことがあればウイルスが原因の口内炎の可能性もあるので病院で診察を受けるようにしましょう。
ハヤシ
他にも炎症を引き起こす物質ヒスタミンや痛みの原因になる物質ブラジキニンを誘導するタンパク質分解酵素プラスミンを抑え込む成分にトラネキサム酸があり、配合された市販薬を購入することが出来ます。
さらにストレスによる胃の不調などから口内炎が起こっている場合などには
広く胃の不調の症状に適応のある半夏瀉心湯が用いられることもあります。
ハヤシ
へぇ~漢方薬もあるんや。
ぱっつん
口内炎で病院への受診がすすめられるケース
口内炎のお薬は市販薬も多く、もっとも多いアフタ性口内炎はほとんどの場合自然になることからセルフケアで対応できるケースが多いです。
しかし、様々な病気のサインとして症状が起きているケースもあり、次のような症状がある場合は病院での受診をおすすめします。
「口内炎ぐらい」って感じで決して油断しないように。
ハヤシ
● 症状が2週間以上続いている。
● 口の中全体に広がっている。
●口ものと周辺に広がっている。
● お薬を塗っているが改善しない、逆にひどくなっている。
● 炎症箇所がびらん(ただれ)や潰瘍になってきた。
● 何度も繰り返しなったり、炎症箇所に膿が溜まっている感じがする。
以上のような症状がある場合は早めに受診しましょう。
覚えとく!
ぱっつん
まとめ
口内炎は誰もが経験したことがあり、その痛みや煩わしさに悩まされたことと思います。
そんな口内炎はあんなに痛かったのに、自然と治ってしまうケースも多く軽く見られがち。
ただし、長引く口内炎や症状が悪化するケースは侮ってはいけません。
「たかが口内炎」ではなく、様々な病気の一症状としてサインをあなたに送っているかもしれないのです。
特に病院での診察をおすすめするケースは頭に入れておいて早めに対応していただければと思います。
口内炎は生活の乱れでおこることも多いので、一度あなたの生活習慣の見直す機会となれば幸いです。
大阪の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ