突然の頭痛!片頭痛(偏頭痛)?頭痛薬を飲んだ方が良い?市販薬はどう?まとめて答えてみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
みなさんは「頭痛」の経験はありますか?
ときどき、こめかみのあたりがズキズキすることあるわ。
ぱっつん
うんうん
ハヤシ
日本人の3人に1人が悩んでいるとされる頭痛。
特に緊張型頭痛が多いとされています。
また、片頭痛にいたっては男性よりも女性の方が3倍以上多いと言われており、特に20~40代に多いようです。
へぇ~女の人に多いんや!
でも何となくそんな気してたわ。
ぱっつん
いったい頭痛はどんなことが原因で?どんな時に起こるのか?
実はまだよくわかってないことがあって厄介やねん。
ハヤシ
そうなんや。
ぱっつん
例えば、同じ緊張型頭痛であっても痛みを感じる場所や痛みの強さ、痛みを感じている時間は様々。
そして、その痛みは他人には分かりづらく、理解してもらえないことも…
痛くても特に見た感じわからんからなぁ~。
みんな我慢しちゃうよな。
ぱっつん
そんな厄介な頭痛には対処法はあるのか?どんなお薬を飲むといいのか?
注意点も交えながらお話ししていきます。
きっと頭痛に悩んでいる方も多いと思うので是非ご参考に!
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
頭痛や片頭痛は市販薬でも対処できるの?
そもそも頭痛はいくつかの分類があります。
その一つが先ほども言った緊張型頭痛。
ハヤシ
日本人に多いのがこの頭痛だと言われています。
緊張型頭痛は、主にストレスや首や肩、頭の筋肉の緊張で血流が悪くなってしまうことが原因で起こる頭痛。
パソコンやスマホの操作などうつむいた状態を長時間しているとおこったりすんねん。
ハヤシ
たしかに、肩こって頭痛くなるなぁ~
ぱっつん
症状としては、圧迫感や締めつけ感、頭から首にかけた痛みが挙げられます。
また、肩こりを伴うことも多いです。
痛みを楽にするのには痛みを感じる部分を蒸しタオルなどで温めたり、マッサージ、ストレッチが効果的。
ただし、痛みが続く場合にはひどくなる前に痛み止めのお薬を服用するのも一つの方法やで。
ハヤシ
早めに飲むのがいいんやな。
ぱっつん
痛み止めのお薬としては、「アセトアミノフェン」や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が挙げられます。
市販薬でも購入できますが痛みがひどくなったり、長引くような時は他の病気が隠れている場合もあるので自己判断せずに病院で診察をうけるようにしましょう。
そして、もうひとつ特に女性に多いとされる頭痛が片頭痛です。
ハヤシ
片頭痛は緊張型頭痛が頭から首にかけて両側に痛みを感じることが多いのに対して、
片側に起こることが多いのが特徴。
ズキンズキンと脈打つ感じ(拍動性)で痛みを感じることも多いねん。
ハヤシ
なんか辛そう。
ぱっつん
吐き気やまぶしさ、あくびといった症状を伴うこともあり、こういった症状のある時はお風呂に入ったり、階段をのぼったりと脈拍が多くなるような行動は避けるようにしましょう。
そして、片頭痛は緊張型頭痛が誰にでも起こりうるのに対して「起きる人」と「起きない人」がはっきりしているのも特徴です。
たとえば、片頭痛に悩まれている方は家族の誰かが「片頭痛持ち」のケースがあったりと遺伝的な要因もあると考えられているようです。
緊張型頭痛がストレスがかかることが原因になるのに対して、片頭痛はストレスからの解放が原因になることが。
他にもお腹がすいて血糖値が下がった時や季節や気候が変わる時に起きることもあれば、
寝不足や寝すぎで起きることもあります。
ハヤシ
寝すぎでも!
ぱっつん
片頭痛の痛みを和らげる行動としては冷やしたり、目を閉じたり、安静にすることが挙げられます。
お薬は軽い症状であれば緊張型頭痛と同じくアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で改善することもありますが、症状が重くなるとなかなか改善しないことも。
こうした場合は病院を受診することが必要となり、第一選択役であるトリプタン系薬などを処方してもらうことが多くなります。
また、片頭痛が月に2回以上起こるような場合など頻度が増えている方には予防薬が処方される場合もあります。
予防薬としては抗けいれん薬のバルプロ酸、カルシウム拮抗薬のベラパミル、β遮断薬のプロプラノロールなどがあります。
ハヤシ
痛み止めのお薬の飲み過ぎると頭痛に!?
頻繁に頭痛が起きる人がその度に痛み止めのお薬を飲んでいると…
頭痛が慢性化することがありまんねん。
ハヤシ
なんで!
ぱっつん
市販の痛み止めのお薬を含め1カ月に15日以上、特にカフェインを含むものなら10日以上服用していたり、お薬を飲んでも頭痛が改善しなくなったり、逆にひどくなったりする場合は
お薬が原因の頭痛「薬物乱用頭痛」が疑われることがあります。
こんな場合は一度病院を受診するようにしましょう。
ハヤシ
頻繁に頭痛が起こっていて、お薬の飲む回数や量が多い人は特に注意が必要です。
頭痛の回数が多い人は一度は病院に行った方がええかも…
ぱっつん
まとめ
頭痛は誰にでも起こる可能性があるもの。
特に今のようなストレス社会であれば、避けられないのかもしれません。
軽い症状の頭痛であれば市販薬でも対応できますが、その手軽さから乱用すると逆に症状を悪化させてしまうことあります。
また、片頭痛で症状がひどく、頻発している場合はやはり病院で診察をうける必要があります。
今回取り上げた緊張型頭痛と片頭痛においてもそのどちらかによって痛みを和らげる対処法は両極端になることも。
温めたり、冷やしたりとか。
ハヤシ
なるほどな。
ぱっつん
長期間、頭痛に悩んでいる人なら一度はきちんと診察を受けて自分の頭痛がどのタイプなのか?診断をしてもらうのがおすすめです。
一人で悩まず、自己判断する前に相談してみましょう。
みなさまのご健康を願っております。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ
※参考文献:治療薬マニュアル2021