風邪のひきはじめには葛根湯!風邪を治すチャンスがひきはじめである理由を改絶
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。
くしゃみが出たり、ゾクゾク寒気がしたり...
風邪の症状は冬に限らず、いつでも起こりえます。
今年も7月になり、暑い日が続いて冷房をつけることが多くなっていることと思います。
近頃、体が冷えすぎたり、のどが痛くなったりしていませんか?
確かにクーラーで乾燥して喉が痛くなるあるわ。
ぱっつん
この時期でも油断すると体調を崩して風邪をひいたりするからな。
ハヤシ
このような症状はいわゆる「風邪のひきはじめ」である場合があります。
そして、こうした「風邪のひきはじめ」を敏感に察知して早めに対処するのが風邪をこじらせないチャンスだったりします。
今回は「風邪のひきはじめ」について。
風邪をこじらせずに早めに治すには「ひきはじめ」に対処することが重要であり、そんな時は漢方薬の「葛根湯」が適している理由といっしょに説明したいと思います。
これからの人生、風邪をひきそうな場面にたくさん出くわすでしょう。
そんな時のために是非参考にして下さい。
ハヤシ
風邪を治す最大のチャンスが「風邪のひきはじめ」である理由
そもそもなんですが、「風邪」という病気はありません。
ハヤシ
えっ、そうなん!?
ぱっつん
一般的に言われている「風邪」とは鼻や喉といった上気道の急性炎症のこと言います。
そして、風邪の原因はほとんどがウイルス。
ウイルスは空気が乾燥しているような条件で活動が活発になります。
これに対して直接空気に触れる私たちの口や鼻といった呼吸器は普段は防御機能が働いているのですが乾燥することでその機能が低下してしまうことが...
ウイルスもしくは細菌を取り込んでしまうことがあります。
つまり、これが「風邪」。
ハヤシ
ほうほう。
ぱっつん
他にも寒暖の差が激しいことで体がついて行けない時や季節の変わり目などで自律神経の乱れた時などでも起こったりします。
こうしてひいた風邪に対して私たちの体はウイルスをやっつけようと免疫反応が働き、くしゃみや鼻水、のどの違和感といった症状が出始めます。
これらの症状が「風邪のひきはじめ」を疑われる段階。
まだ、本格的な風邪の症状である発熱やせきなどには至っておらず、
まだ体力にも抵抗力にも余裕があることがポイント!
ここで早めに対処することで風邪が長引くことはなくなります。
ハヤシ
体力も抵抗力もあってウイルスや細菌と十分に戦える「風邪のひきはじめ」のサインを見逃さないこと。
そして、その主なサインはくしゃみや鼻水、のどの痛み、のどがイガイガする違和感、ゾクゾクする寒気、頭痛などがあります。
以前にもお話したことがありますが、風邪は症状を和らげることが出来ても最後は自己免疫でウイルスや細菌をやっつけないといけません。
そのためには、いかに私たちが優位な状態で戦えるか?
それが体力、抵抗力に余力のある「風邪のひきはじめ」ということになります。
ハヤシ
なるほどね。
ぱっつん
風邪のひきはじめに効く「葛根湯」ってどんな薬?
では、具体的に「風邪のひきはじめ」にどのようにしてウイルスや細菌と戦うのか?
そのひとつが「葛根湯」です。
「風邪のひきはじめには葛根湯!」とよく耳にするように、葛根湯は非常に適したお薬です。
聞いたことある!
ぱっつん
葛根湯の成分とその効能
葛根湯は、葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)の7つの生薬が配合されています。
そんなに入ってるんや!
ぱっつん
それぞれの生薬には効能があり、その組み合わせが風邪のひきはじめの症状に非常に適しています。
例えば、7つの生薬のうち生姜は「からだを温める」作用があって、桂皮、麻黄、葛根の発汗、解熱作用を促します。
また、芍薬、甘草、大棗には筋肉をほぐして痛みを抑える鎮痛作用があります。
ハヤシ
つまり、こうした生薬の効能によってからだを温め体温を上げることで免疫機能を活発に働かせ、発汗によって風邪のひきはじめの軽い発熱を下げる効果をあらわすようになるのです。
そして、さらに免疫機能が働きウイルスと戦っていく中で喉の痛みなど炎症が起きることがありますが、こうした炎症も葛根湯には抑えてくれる働きがあります。
と言うわけで、こうした絶妙な生薬の組み合わせである葛根湯は風邪のひきはじめの症状に非常に適したお薬なのです。
ハヤシ
葛根湯の効果的な飲み方
葛根湯を飲むタイミングは「風邪かな?」と思ったらすぐに飲むこと。
ハヤシ
具体的には少し頭痛を感じたり、寒気がしたり、首や肩にこわばりを感じたりするけど汗は出ていない時。
少しでもこのような症状を感じたら「風邪のひきはじめ」を疑って服用するのがおすすめです。
そして、葛根湯に限らず漢方薬は食前もしくは食間に服用するように。
生薬の効果を素早く得るには吸収が良い空腹時に飲むようにしましょう。
その際はお茶やジュースなどで飲まずに、必ず水や白湯で飲んでください。
ハヤシ
まとめ
風邪は誰しもひくものだし、大したことないものと見られがち。
特にお仕事などで毎日忙しい人にとっては尚更、軽く見てしまうのではないでしょうか?
僕もサラリーマン時代そうでしたが「風邪かな?」って思いつつもちゃんと対処せず、結局こじらせて長引いてしまうことがありました。
ハヤシ
とにかく、風邪を侮らないこと。
少しでも風邪を疑うような症状があれば、体力や抵抗力のある間に即座に対処しましょう。
そして、その際効果を示す選択肢の一つが「葛根湯」であることもお忘れなく。
忙しい人でも処方箋なしにOTC医薬品として購入することが出来るので、薬局やドラッグストアで薬剤師によく相談してみて下さい。
これから幾度となく風邪をひいてしまうことがあると思いますが、今回のお話を参考に早めの対処を心がけましょう。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ