原因不明の疲労感。それ、寒暖差疲労かも!その原因と対策を薬剤師が分かりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
今年の冬は意外に暖かい日が続いていますが...
それでも急に寒くなったりすると、どことなく体がだるかったり体調不良を感じたりすることってありませんか?
それ、寒暖差疲労かもしれません!
ハヤシ
カンダンサヒロウ?
ぱっつん
みなさんが「季節の変わり目は体調不良が起こりやすい」とそれとなく理解しているように季節の変わり目だったり、1日の寒暖差が激しかったりすると「寒暖差疲労」が起こったりします。
実際ここ最近、薬局でも心当たりのないだるさを訴える患者さんが多かったりします。
特にここ数年は自粛生活もあって外に出る機会が減り、寒暖差に対する免疫が下がっているのも原因かもしれません。
今回は「寒暖差疲労」について。
その原因や症状、対策をお話します。
これからが冬本番!
急激に寒さが増す日もあるのでご参考に。
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
何となくしんどい、疲れる寒暖差疲労
では、具体的に寒暖差疲労とはどういったものなのか?
寒暖差疲労とは?その原因って何?
寒暖差疲労は気温の寒暖差が激しい時(一説には7℃以上の変化がある時とも言われています)に自律神経が乱れることで起こる体の不調のことを言います。
本来、私たちは暑い時には体の熱を外へ逃がすために血流を増加させ汗をかいたりして体温を下げ、寒い時には逆に血流を減らして熱の放出を抑えようとします。
この変化にとらわれない体温を一定に保つは機能は恒常性と言われ、この機能のコントロールを担っているのが自律神経です。
へぇ~
ぱっつん
しかし、1日の寒暖差が激しかったり、何度も繰り返されたりすると自律神経もオーバーワーク状態に。
コントロールが難しくなり体の不調へと繋がっていくというわけです。
ハヤシ
また、寒暖差疲労はその名の通り寒暖差が大きい時に起こりやすく、冬から春にかけて暖かくなる時期や秋から冬にかけて寒くなる時期が要注意。
ただし、現在はエアコンがある家も多いため寒暖差が大きくなる状況は生まれやすく一年中がその対象とも言えます。
確かに...
ぱっつん
例えば、夏に体調不良を引き起こすクーラー病。
これも寒暖差疲労やね。
ハヤシ
なるほど。
ぱっつん
こんな時代になっちゃったからこその原因
ここ数年の自粛生活で否応なしに生活スタイルが変わってしまった人も多いことと思います。
日課にしていた散歩を止めてしまったり、毎日の会社への出勤が減りテレワークが増えたりして家で過ごす時間が圧倒的に増え寒暖差に対応する機会が減ってしまい自律神経のコントロールが低下してしまっているケースも。
こうした変化が寒暖疲労を引き起こす原因になりえてしまう可能性もあり、こんな時代ならではかもしれません。
ハヤシ
寒暖差疲労の主な症状
自律神経の乱れでおこる寒暖差疲労の症状は本当にさまざまあります。
頭痛や全身のだるさをはじめ、イライラ、不安感などの気持ちの変化、むくみ、肩こり、腰痛、めまい、胃腸障害、冷えなどなど。
めっちゃあるやん...
ぱっつん
こうした症状が起こるようなら、可能性の一つとして寒暖差疲労を頭に入れておくと良いでしょう。
今日からできる寒暖差疲労対策
それでは寒暖差疲労の原因や症状が分かったところでその対策について。
今回は冬の対策を中心にお話します。
ハヤシ
あえて寒暖差に身を置いて自律神経のトレーニング
適度な寒暖差に身を置いて自律神経のトレーニングをすることが対策になります。
現在のように寒い日は部屋で暖房をつけて過ごすことが多いと思いますが、数時間に1回は窓を開けて外気を取り入れてください。
体を冷やしたり、外にいる時は暖かい飲み物を飲んだりすることで体を温めて寒暖差を意識して自律神経を鍛えます。
なるほど
ぱっつん
体を温めて自律神経を整える
冬場は体を温めることで自律神経を整えましょう。
お風呂にゆっくりつかったり、首や肩に温めたタオルを当てたりすることは自律神経を整えるのに有効です。
また、体を温める食材を選んで食べることもおすすめ。
生姜やにんにく、かぼちゃ、にら、たまねぎなどを摂るといいですよ。
ハヤシ
運動習慣を身につける
適度な運動を習慣化させて汗をかいたりすることで体が体温管理をできる状態にしておくことが重要です。
散歩などの有酸素運動はもちろん、軽い筋トレを行って自律神経もトレーニングしましょう。
また、ストレッチを行うことでストレスによる筋肉の緊張を緩めることもおすすめです。
これら以外にもごくごく当たり前のことですが、規則正しい生活を行うことも大切。
睡眠をしっかりとることや食事を3食きちんととることなど意識してください。
ハヤシ
まとめ
季節の変わり目や急激な気温の変化に体調不良を感じることは誰しもあること。
今回お話ししたようにそれはひょっとすると寒暖差疲労かもしれません。
それはエアコンなど便利なものがあるおかげで寒い時には暖かく、暑い時には涼しくすることをいとも簡単にできる現代においてある意味避けては通れないのなのかもしれません。
ただし、日頃のちょっとした意識や習慣を改善することで対策できることは可能です。
今回お話した対策を是非参考にして寒い冬を健康に過ごして下さい。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ