頻尿って年齢のせいなの?その原因と対策、薬について!わかりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
いきなりですが、おしっこでお困りではありませんか?
最近、夜中におしっこに行きたくて起きてまうわ~
ハヤシ
わかるわかる!
それと何回もおしっこに行きたくなるねん。
ぱっつん
これ、「頻尿」かもしれません。
「さっきトイレに行ったばかりなのにまたすぐに行きたくなる。」
「夜中にトイレに行きたくなって何度も起きてしまう。」
こんな症状でお困りの方は意外と多く、様々な原因があるため症状のある方は一度医師の診察を受けることをおすすめします。
薬局で患者さんと接しているとやはりこういった症状に対する声はご年配の患者さんに多く聞かれ、「加齢」によるものが多いように感じます。
えっ!?
ハヤシ
...
ぱっつん
今回は「頻尿」について。
その症状と原因、そしてお薬を含めた対策についてお話していこうと思います。
意外と多く、そして今はなくてもこれから起こりうる可能性の高い「頻尿」を一緒に勉強しましょう!
前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
頻尿とは?いったいなに?
私達は1日に5~7回ほどトイレに行き、夜中はトイレに行きたくなって起きることはないとされるのが一般的です。
これに対して頻尿とは排尿回数が多く夜中にもトイレに行きたくなる症状を言い、具体的には日中に8回以上かつ夜中に1回以上トイレに行くこととされています。
さすがに8回以上は行くことないけど、夜中に1回は行くことあるかも。
ハヤシ
私はちょうど8回くらいかも...
ぱっつん
たとえこの回数よりも自身の排尿回数がたとえ少なかったとしても「なんか最近多くなったかも?」と思う場合には頻尿の可能性があり一度記録をして診察を受けることを考えてみては?
そうなの!?
ぱっつん
頻尿はどうしてなるの?その原因とは?
では、頻尿はどうしてなるのか?その原因についてですが…
疾患による症状として頻尿が現れる場合と生活習慣が原因で起こる場合の大きく2つに分類されます。
疾患の症状として現れる場合
頻尿は様々な疾患の症状として現れます。
その一例を以下に紹介していきます。
頻尿の原因:前立腺肥大
まずは50代以降の男性に多いとされる前立腺肥大。
前立腺が大きくなることで尿道を圧迫してしまい排尿を障害する疾患です。
うちのオトンがそうやわ。
ぱっつん
ぼくらの父親世代は多いよな。
ハヤシ
現在のところその原因についてハッキリと解明されていませんが男性ホルモンの働きの変化が原因ではないかとも言われています。
あんまりわかってへんねや!?
ぱっつん
頻尿の原因:過活動膀胱
過活動膀胱も原因として挙げられます。
かかつどうぼうこう?
ぱっつん
過活動膀胱とは膀胱に尿が溜まり切っていないのに、その言葉の通り膀胱が働き尿意が起きる疾患です。
この場合、頻尿の症状だけでなく失禁や尿意切迫感などの症状も起こることがあります。
色々な症状の原因になっています。
ハヤシ
頻尿の原因:膀胱炎
女性に多い膀胱炎もその一つとして挙げられます。
私の周りにもなってる人おるわ。
ぱっつん
女性に多いのは体の構造が影響しており、尿道と肛門などの距離が男性よりも近くて細菌が侵入しやすいため。
頻尿だけでなく痛みや残尿感なども症状として現れることが多く、特に高齢の場合再発しやすいと言われています。
確かにうちのオカンがよくなっているような...
ぱっつん
これら以外にも、糖尿病や子宮筋腫なども原因として挙がられます。
ハヤシ
めっちゃあるやん!?
ぱっつん
生活習慣が原因で起こる場合
次に生活習慣などが原因として頻尿が起こる場合について。
代表的な的なものとしては加齢やストレスが挙げられ、こちらもいくつかご紹介していきます。
頻尿の原因:加齢
ほんと嫌なことですが人は年齢とともに劣れます。
もちろん、いろいろな臓器も。
その一つに膀胱も含まれます。
ハヤシ
膀胱は年齢を重ねると固くなってしまい、柔軟性を失ってしまう傾向に。
そのため膀胱に尿を十分にためて出し切るということが出来なくなってしまうのです。
マジ!?
ぱっつん
また、尿を濃縮するホルモンも加齢により減ることで夜間頻尿が増えるとも言われています。
頻尿の原因:ストレス
ストレスや不安など心因的なことが原因で頻尿が起こることもあります。
こうしたストレスは尿量が十分に膀胱に溜まっていなくても尿意を感じさせる原因に。
たしかに緊張したり、トイレになかなかいけない状況やとかえって何回もトイレに行きたくなるわ。
ぱっつん
でも、そんな時って出なかったりせえへん?
みんな経験したことあるんちゃうかなぁ~
ハヤシ
こういったケースは一時的なものが多いのでほとんどが心配ありませんが、生活や仕事に支障をきたすようなら診察を受けるなど検討した方が良いでしょう。
頻尿の原因:水分の摂りすぎ
特に利尿作用のある飲み物を摂り過ぎた時に起こることがあります。
コーヒーや緑茶、そしてビールなど。
身に覚えあります...(3度の飯より酒が好き→)
ぱっつん
カフェインやカリウムなどに利尿作用があるためですが、たとえ利尿作用がない飲み物でも飲み過ぎてしまうと尿量が増えて頻尿になることがあります。
頻尿の対策とは?薬ってあるの?
最後に頻尿に対する対策ですが、ここまで説明した通りその原因は様々。
そのため、対策もそれぞれに対して異なってきます。
最初に紹介したように疾患が原因の場合はきちんと病院で診察を受けて治療することが最優先です。
年齢や症状、今ある疾患などもよく考えて判断するようにして下さい。
ハヤシ
例えば、過活動膀胱の場合は膀胱の過度な収縮を抑える抗コリン薬が用いられたり、前立腺肥大にいたっては前立腺を弛緩させるα₁受動体遮断薬(ハルナール®、ユリーフ®など)や前立腺を小さくする5α還元酵素阻害薬(アボルブ®)などが用いられます。
そして、生活習慣が原因で起こる頻尿に対する対策としては
●利尿作用のある飲み物を控える。
●ストレスや不安な気持ちを解消できる環境を作る。
●頻尿や尿もれの原因となく緩くなった骨盤底筋を体操など鍛える
があげられます。
最近ネットで骨盤体操みたいなの見たわ。
ぱっつん
そういうの参考にしてもイイよね!
ハヤシ
また、よく夜間頻尿が嫌で水分を意識的に摂らない人がいますが控えすぎはダメ!
逆に膀胱炎や脱水症状を原因になることがあるので適度な水分は摂るようにしましょう。
ハヤシ
まとめ
頻尿で悩んだり、苦しんでいる人は意外と多く、疾患によるものからストレスによるものまで原因は様々。
たかが頻尿と済ませられるものではなく、膀胱炎や糖尿病のサインであるケースもあります。
対策も原因により様々で疾患が疑われるような場合は医師の診察を受けるように。
また、加齢による頻尿も多いので自身の年齢が40代後半から50代にさしかかった時には今回挙げたような生活習慣の対策を意識した方が良いでしょう。
僕も最近夜中にトイレに行きたくなることが多くなりました。
心当たりのある方、今回のお話を参考に一緒に対策してみましょう!
ハヤシ
大阪の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ