頭がクラクラ、疲れやすい?それ貧血かもしれません!症状や原因、予防を薬剤師が分かりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
あっという間に5月も終盤。
気温も上がり、湿度も上がって梅雨が間近に迫ってきた今日この頃。
ゴールデンウィークの長い長いお休みが終わったせいもあって、何となくやる気が出なかったり、体がだるかったり...
そんな症状を感じている人もいるかもしれません。
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ぱっつん
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ハヤシ
そんな中、だるさを感じるほか顔色が悪かったり、頭がクラクラしたり、疲れやすかったり...
もしかするとそれ「貧血」かも!?
貧血は食事による栄養補給が出来ていなかったり、女性の場合月経による出血が原因で起こったりもします。
それ以外にも重大な病気の影響で起こることも!?
そこで今回は「貧血」について。
貧血とはいったいどういうものでどんな原因で起こるのか?日頃どんな対策ができるのか?を紹介します。
貧血は特に女性に多いです。
女性の方!是非ご参考に。
ハヤシ
ちなみに前回はこんなお話をしました。
ハヤシ
そもそも貧血っ何?
頭がクラクラする症状などが現れる貧血。
特に女性に多いことでよく知られていますが、そもそも貧血って何なんでしょう?
貧血とその原因
貧血とは血液の中の赤血球に含まれるヘモグロビンが乏しくなった状態を言います。
このヘモグロビン、血液中で特に重要な酸素の運搬という役割を担っています。
そして、その濃度が低下することで体の隅々にまで酸素が行き渡らなくなり酸欠状態に...
頭痛や息切れなどの症状が現れるというわけです。
ハヤシ
なるほど
ぱっつん
ヘモグロビンは主に鉄を含む「ヘム」と呼ばれる色素とタンパク質が結合してできいるのですが、鉄が少なくなるとヘモグロビンも減ってしまします。
この鉄不足が引き起こす貧血が貧血の中で最もよく知られ、最も多いとされる
鉄欠乏性貧血です。
ハヤシ
知ってる!
ぱっつん
貧血が女性に多いとされる原因のひとつとして、月経による出血で鉄が不足することが挙げられるたりもします。
当然、貧血の原因はこれだけではありません。
過度なダイエットなど偏った食生活によってヘモグロビンを作るのに必要な栄養素である鉄や亜鉛、ビタミンB12が不足すること、胃潰瘍などで出血することによる赤血球やヘモグロビン不足、骨髄や腎臓の病気、細菌感染なども挙げられます。
結構、色々あんねんな
ぱっつん
こんな症状にピン!ときたら、貧血かも?
貧血の症状というと、めまいや立ちくらみをイメージする人が多いと思います。
しかし、貧血の症状はそれだけではありません。
ハヤシ
体の中で酸素不足が起こるとそれを解消しようと心臓は血液を流すためにいつも以上に働き、さらに肺は酸素を取り込もうと働き出します。
結果、これが動悸や息切れといった症状として現れることに。
ハヤシ
他にも顔が蒼白になったり、倦怠感を感じたり、疲れやすくなったりもします。
仕事や勉強をしていても集中できない、眠気を感じたり、頭痛や耳鳴り、口内炎、爪がもろくなるといった症状が現れることも。
さらにこうした症状が引き金となって精神的に不安定になり、イライラしたり、落ち込んだりすることが増えるといったケースもあります。
マジ!?
ぱっつん
ここに挙げた症状が当てはまる方は貧血の可能性あり!?
次にあげる予防策を常日頃から心掛けるようにしましょう。
貧血の予防策とは?
貧血を予防するにはヘモグロビンをしっかりと作り出すためにその材料となる鉄をはじめ、亜鉛、葉酸、ビタミンB12などを摂取することが必要。
日頃からこうしたものを意識してバランスの良い食事を意識しましょう。
貧血予防のための栄養素を含む食材
貧血の中でも特に多いとされる鉄欠乏性貧血に対しては、対策はやはり鉄分の摂取。
私たちが1日に必要と推奨される鉄の摂取量は成人で男性は7.5mg、女性は10.5mg(月経がある)あるいは6.5mg(月経がない)とされています。
へぇ~
ぱっつん
鉄を含む食材は2つに分類でき、豚や鶏のレバーや肉類、マグロやカツオなどの赤身の魚といった「ヘム鉄」を多く含むものと、卵や牛乳、小松菜やホウレン草などの野菜類といった「非ヘム鉄」を多く含むものがあります。
この2つには鉄の吸収率に差があり、前者の方が吸収率が高いということも覚えておくと良いでしょう。
だけど、あくまで偏らずバランス良く摂ろう!
ぱっつん
さらに鉄以外の重要な栄養素である亜鉛を含む食材は牡蠣、牛肉、豚レバー、ナチュラルチーズなどが挙げられ、葉酸を含む食材は海藻類、レバー、大豆類など、ビタミンB12を含む食材はしじみ、煮干し、あさり、レバーなどが挙げられます。
覚えとこ!
ぱっつん
また、鉄の吸収を促進するのにビタミンCを一緒に摂ることのがおすすめ。
例えば肉類やレバーを使った料理にレモンをかけたりすると良いでしょう。
ハヤシ
貧血の治療とお薬
医療機関を受診し貧血を治療する場合においても、まずは食事による栄養補給を指導されます。
また、貧血治療薬による治療が開始されることも当然あり、鉄剤や亜鉛製剤などが使われることがあります。
このほか、月経周期を整えたり、原因となる病気の治療を行い貧血を改善していくケースも。
まとめ
貧血は女性に多いイメージがありますが、実は男性も意外に多く大きな病気のサインだったりもします。
そのため、今回挙げたような症状があったり、心当たりがあるような場合は要注意。
一度医療機関を受診することをおすすめします。
また、食べ物からの鉄の吸収はそれほど大きくないため、日頃からバランスの良い食事を心掛けることが重要。
予防策で挙げた食材を思い出して献立に取り入れてみて下さい。
是非ご参考に!
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ