めっちゃ暑い夏!大量の汗でお肌のトラブル「あせも」について原因と予防を解説
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
今年もめちゃめちゃ暑い夏いかがお過ごしですか?
7月も終わりに近づき、梅雨が明けどんどん気温が上がっていくこの時期は熱中症などの症状が凄く多くなります。
ホンマめっちゃ暑い~
ぱっつん
同じく...
ハヤシ
ちょっと外に出ただけで尋常じゃない汗をかいたり…
それが原因で衣服がまとわりつくなど、気持ちが悪い経験を皆さんもしていると思います。
そうした大量の汗が主な原因で起こるのが「あせも」。
一度は経験したことありますよね?
ありま~す。
ぱっつん
同じく...
ハヤシ
「あせも」と聞くと小さなお子さんが発症するイメージですがそうとは限らず、多くの大人も発症します。
今回は「あせも」について。
高温多湿の今の季節だからこそ、しっかりと予防をしておきたいもの。
是非最後まで読んでいただいて参考にして下さいね。
ハヤシ
そもそも「あせも」って何?その原因と症状
そもそも「あせも」って何なのか?
その答えは「汗疹」と表記することがあるように、大量の汗が原因で起こる発疹のことを言います。
なるほど。
ぱっつん
高温多湿のもと、大量の汗やそれに混ざったホコリによって汗を出すための管(汗管)が詰まってしまうことがあります。
すると、汗は行き場を失い皮膚の中にたまってしまうことに。
周囲の皮膚組織を刺激することで小さな水疱などの発疹ができるようになってしまい、「あせも」が起こります。
「あせも」の原因
「あせも」の原因は先ほどから言っているように
ズバリ「汗」です!
ハヤシ
高温多湿のような汗をかく、それも大量に汗をかきやすい環境下で起こります。
暑い中での運動だったり、通気の悪い服を着ている時、さらには怪我で包帯やギプス、湿布をしている時などもあせもになりやすい環境下であるといえます。
特に通気が悪い状況下では汗が刺激となり「かゆみ」を起こすこともあります。
ギプスや包帯とかって痒くなるもんな!
わかるわぁ~
ぱっつん
「あせも」の種類と症状
ほとんどの人が「あせも」の症状でイメージするのは発疹とかゆみだと思います。
しかし、「あせも」の種類もいくつかあり、それぞれ特徴が異なります。
ハヤシ
そうなんや!?
ぱっつん
あせもの種類その1:水晶様汗疹
新生児によく起こる「あせも」。
新生児の場合、顔によくできます。
ハヤシ
汗が皮膚の浅いところである角層内あるいはその直下にたまり、つまることで小さな透明の水疱ができるのが特徴。
赤くなったりせず、かゆみもありません。
通常は数日で自然と皮膚がはがれて治ります。
ハヤシ
だったらママさんも安心やな!
ぱっつん
あせもの種類その2:紅色汗疹
いわゆる一般的にいわれる「あせも」がこれ!
ハヤシ
あせもの中で一番多いのが「紅色汗疹」です。
発症する年代は幅広く、その中でも乳児や肥満、多汗の人は特に起こりやすいとされています。
肥満...
ハヤシ
水晶様汗疹が角層内で起こるのに対して、より内側の表皮内で汗管がつまることで起こり赤く、水を含んだボツボツがたくさんできてかゆみを伴うのが特徴。
特にわき、膝裏、首や肘に出来ることが多いです。
ハヤシ
汗が溜まりやすいとこやな。
ぱっつん
小さなお子さんの場合、かきむしることも多く慢性的な症状になってしまうことも。
かき傷から細菌感染をおこすこともあるので注意が必要です。
ハヤシ
マジ!?
ぱっつん
また、こうしたあせもを繰り返すことでさらに皮膚の深いところで汗管がつまってしまい、汗がうまく体の外に出ない症状が起こることがあります。
こうした症状は体温調節にも影響を与え、熱中症などを起こしやすくするので注意です。
今日から「あせも」予防しよう!
このように「たかがあせも」と軽く見ていると細菌感染や熱中症の原因になることも!
特に小さなお子さんのいるお母さんはしっかりと「あせも予防」をするべきです。
子供のあせも予防
とにかく汗が原因なので、通気を良くするように工夫することが大切。
通気性や吸湿性が良い衣類を着させてあげたり、部屋の温度を調整して涼しい環境にするようにしましょう。
ハヤシ
首元や額は汗をかきやすく、髪が長いと余計にあせもができやすい環境になります。
そのため、髪を結ったりしてあげるのがおすすめ。
ハヤシ
なるほど。
ぱっつん
赤ちゃんの場合、ベビーパウダーの使用は注意が必要です。
ハヤシ
なんで?
ぱっつん
本来は汗を吸着してあせも予防として使えますが、実際にあせもが出来てしまっている状態だと汗がうまく外に出せなくなることに。
あせもが出来ている場合はベビーパウダーは使わないようにしましょう。
また、かゆみがきつく、たくさん掻いてしまうと傷ができて細菌感染、あるいはとびひの原因に。
掻かないように注意することはもちろん、掻いてしまっても傷ができないように爪を短く切っておくようにしましょう。
仮にとびひになってしまった場合はお風呂には入れずにシャワーを使い、ゴシゴシ洗わず優しく洗ってあげるように。
タオルを共用することも避けるようにして下さい。
大人のあせも予防
子供と同様に通気性、吸湿性の良い衣類を着るように。
特にお仕事で高温多湿の環境下で作業されるような人は入浴やシャワーで汗を流し、皮膚を清潔に保つようにしましょう。
休憩時間などに汗拭きシートを使用するのもおすすめ!
ハヤシ
普段運動不足であったりすると、少しの運動で大量に汗を掻くことがあるのでより注意するように。
また、アクセサリーなどを素肌にすることであせもが起きやすくなることもあるので注意してください。
まとめ
これだけ炎天下が続くと子供だけでなく、大人もあせもができやすくなります。
あせもの原因は汗ですが、汗をかくなというのは無理なこと。
したがって、涼しい環境を作るもしくは皮膚を清潔に保つことが大切です。
症状が重くかゆみが酷い時や何度も繰り返し起こる場合は病院へ受診すべきですが、ほとんどの場合は今回お話した予防で防ぐことが出来ます。
たかがあせもと油断していると重い症状に発展することもあるので、普段から気をつけていただけると幸いです。
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ