肌荒れの原因は?どうして起こるのか?肌荒れを治すお薬選びと予防を万全に!わかりやすく説明してみた
こんにちは、薬剤師ハヤシです。
本格的に梅雨に入り、これからどんどん気温が上がって夏へと向かう季節。
湿度が高いうえに、去年から続くマスク生活やストレスによってニキビやそばかす、シミなど肌荒れが気になっていませんか?
うちの子供たちもマスクをしているせいで、ニキビがひどくなったりしてなかなか治らんわ。
ハヤシ
可哀想に。
ぱっつん
これから日差しが強くなるので、紫外線による過剰なメラニン色素の生成によってシミやそばかすが増えるかも!?
健康な肌を維持するためにも原因を知り、しっかりと対策をすることが大切です。
特に女性はこれからの季節、しっかりと対策したいところやね!
ぱっつん
うん。
それに今は男女問わずスキンケアに気を使う人も増えて、美肌ブームやし。
ハヤシ
今回は「肌荒れ」について。
肌荒れの原因、予防や肌荒れを治すためのお薬選びなどについてお話します。
綺麗で健康な肌を保つために是非ご参考に!
ハヤシ
肌荒れの原因って何?どうして起こるの?
肌荒れの原因は睡眠不足やストレス、加齢など様々。
それらによって皮膚の新陳代謝が悪くなり、普段皮膚を守っているバリア機能が低下、外部からの刺激や乾燥などによって肌荒れは起きます。
肌荒れはどうやって起きるの?
皮膚はいくつかの層に分かれ、そのうち一番外側、つまり表面にあるのが「表皮」と言われる部分。
そして、その表皮も4つの層に分かれており、その一番外側にあるのが皆さんがよく耳にする「角質層」です。
皮膚は新陳代謝を繰り返していて、表皮の4つの層のうち一番奥にある基底層で新しい細胞が出来ては徐々に表面へと送り出されていきます。
こんな風にして皮膚は常に入れ替わっていて、その周期は平均して4~6週間ほど。
古くなった皮膚細胞は垢として剥がれ落ちていきます。
ハヤシ
へぇ~
ぱっつん
しかし、古くなった細胞が何らかの理由で剥がれ落ちないことが...
すると新陳代謝が乱れ、角質層にある水分などの保湿成分が不足するようになり、紫外線などの外からの刺激から皮膚を守るバリア機能が低下してしまいます。
結果、外からの刺激を受け、乾燥してしまうことで「肌荒れ」を起こしてしまうのです。
つまり肌を健康で綺麗に保つためには、角質層のこのバリア機能を以下に保つことが出来るかがキーポイントやねん!
ハヤシ
なるほど。
ぱっつん
肌荒れの原因
では肌の新陳代謝を乱し、バリア機能の低下につながる原因とはどういったものがあるのか?
いくつか挙げるだけでも、
睡眠不足、ストレス、加齢、タバコ、便秘、無理なダイエットや偏食、暴飲暴食、運動不足とかめっちゃあるよ。
ハヤシ
このうち睡眠不足はホルモン分泌の乱れを引き起こし、それが肌細胞の新陳代謝を乱すことに。
結果、バリア機能の低下が起こり肌荒れが生じることになります。
ストレスも現代社会においては肌荒れの原因に。
自律神経やホルモンバランスの乱れが影響し肌荒れを起こすことがあります。
そして女性に多い便秘も肌荒れの原因になることが。
便秘は酷くなるにつれ腸内に老廃物など有害な物質を溜め込み、腸内環境を悪化させます。
すると肌はこれらの有害物質を外へ出そうと働き出すことに。
結果、新陳代謝まで手が回らず、機能は低下して肌荒れを引き起こすことがあります。
ハヤシ
マジ!?
ぱっつん
でやっぱり注意したいのが、
暴飲暴食やダイエットなどによる食の乱れ。
ハヤシ
...
ぱっつん
栄養バランスが悪かったり、偏った食事は肌荒れを起こすのに十分な理由になります。
肌荒れ予防と治すための対策
ここまでで紹介した肌荒れの原因からわかるように、生活習慣を通して予防や対策の基本となるのは
「睡眠」「食事」「運動」です!
ハヤシ
そして、肌を「清潔」に保って「保湿」することも気をつける必要があります。
肌荒れを予防する、治す方法その1:栄養バランスを考えた食事
肌荒れを予防、改善するにはビタミンやミネラルといった栄養素をバランスよくとることが必須。
過度なダイエットや偏食はしないようにしましょう。
特にビタミンは重要で、皮膚の新陳代謝を助けそのリズムを調整・改善するビタミンB群。
肌の乾燥を防ぐビタミンA。
紫外線の刺激から皮膚を守り、コラーゲンの生成を促進するビタミンCなどが挙げられます。
これらを食事からバランスよく取り入れるように心がけましょう。
また、上手くいかない場合はサプリメントを取り入れるのも一つの方法です。
ハヤシ
肌荒れを予防する、治す方法その2:適度な運動
肌荒れを予防、改善する運動としてはウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめ。
血液の流れを良くして、発汗を促すことで肌の新陳代謝を促進します。
ハヤシ
ええやん!
ぱっつん
結果、肌のバリア機能は改善。
肌荒れを改善してくれます。
また、適度な運動はストレス解消にもなるのでよりおすすめです。
ハヤシ
肌荒れを予防する、治す方法その3:十分な睡眠
肌のターンオーバーと言われる新陳代謝はPM10時からAM2時頃がゴールデンタイム。
つまり、この時間帯はしっかりと睡眠をとっていること。
そして、夜更かしなどしないことが重要です。
寝不足は自律神経の乱れを招いて交感神経が優位になることで男性ホルモンを活性化。
皮脂の分泌が増えて、肌荒れを起こす原因になります。
男性ホルモン活性化!?
ぱっつん
肌荒れを予防する、治す方法その4:スキンケアで清潔を保ち、保湿する
肌の持つバリア機能を保持するのに「保湿」は欠かせません。
そのためには肌の水分と油分のバランスが重要。
特にお風呂上りは肌から水分、油分ともに抜け乾燥が進んだ状態になります。
そのため、入浴後は保湿クリームや乳液を用いて肌の潤い対策をしましょう。
ハヤシ
オッケー!
ぱっつん
また、入浴時間が長かったり、お湯の温度が高いほど肌の乾燥は起こりやすいので注意しましょう。
肌荒れを予防する、治す方法その5:症状に応じた薬の選び方
そして最後に肌荒れを改善するお薬の選び方について。
症状としてかゆみがきつい時や湿疹が広がっていたり、出血するようなことがあれば、単なる肌荒れではなく他の病気(アトピー性皮膚炎など)の可能性もあるのですぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
これ以外の肌のかさつきやかゆみの場合は症状に応じてOTC医薬品を使ったセルケアをすることも可能です。
例えば、
肌のかさつく、潤いがない:保湿剤(ヘパリン類似物質、尿素)
皮膚の新陳代謝を促す:ビタミン剤(ビタミンB群など)
かゆみがある:鎮痒剤(ジフェンヒドラミン、クロタミトンなど)
炎症がある:抗炎症薬(グリチルリチン酸ニカリウムなど)
薬剤師や登録販売者に症状を伝え、相談しながら的確なお薬を選ぶようにしましょう。
ハヤシ
まとめ
これから高温多湿の季節を迎え、紫外線もきつくなる中、肌のトラブルに悩む方は増えると思われます。
おまけに長く続くマスク生活も新たな肌荒れの原因に。
ハヤシ
肌荒れを予防し、改善する方法はその原因を知ったうえで生活習慣の改善と肌を清潔に保ち、保湿することです。
今回はこれらについて、詳しくまとめてみました。
あなた自身が悩んでいるかもしれないし、もし思春期のお子さんがいたりするとあなた以上に悩んでいるかもしれません。
そんな時は是非今回のお話を参考に改善を試みていただければと思います。
いつまでも綺麗で健康な肌を維持するために是非取り組んでいただけると幸いです。
ハヤシ
大阪、寝屋川市の薬剤師ハヤシでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ハヤシ